身分違いの恋を描く「帰らない日曜日」 新星オデッサ・ヤングが語る舞台裏、ラブシーンも
2022年5月26日 18:00

「バハールの涙」のエバ・ユッソン監督の最新作「帰らない日曜日」が、5月27日から公開される。「グッバイ、リチャード!」などで知られ、本作の主演を務めたオデッサ・ヤングが撮影の舞台裏を語った。
舞台は1924年、第一次世界大戦後のイギリス。天涯孤独なメイドのジェーンは英国名家の跡継ぎのポールとの秘密の恋に身も心も捧げるが、たった一日のある出来事が、すべてを変えてしまう。ヤングがジェーン役、「ザ・クラウン」のチャールズ皇太子役でゴールデン・グローブ賞をはじめ各賞を席巻したジョシュ・オコナーがポール役で主演を務めるほか、オスカー俳優のコリン・ファースとオリビア・コールマンが共演する。
(C)CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE AND NUMBER 9 FILMS SUNDAY LIMITED 2021 All rights reserved.ヤングは「Shirley」(原題)での演技がユッソン監督の目に留まり、主役に抜てき。天涯孤独のメイドであるジェーンが小説家として成功するまでの生涯を10代・20代・40代の3世代に渡り演じ分けた。
役作りについて、ヤングは「ジェーンの独特な持ち味と、年代を通して変わっていく様を監督と作り上げる過程は、とても楽しかったです。ジェーンはとても個性的な役柄で、本作のテーマを語るための器のような役割を担っています。落ち着いているかと思ったら、瞬間によっては弾け飛んでいく、そのような役柄を演じるのは楽しかったです」と振り返る。
原作に込められたジェーンの細やかな感情や、思考の変化を映像で表現することには苦労したようで、「この物語では階級間の格差や、作家としての使命に気付く過程など、非常に多くの事が文脈に組み込まれています。これを映像化するときに、視覚と感情のギャップを埋めるニュアンスを表すのが非常に難しかったです。さらに、誰かを愛するとき、愛するものを失ったときにどれだけ自分を捧げられるのか。それらの要素が頭の中で常に複雑な感情の嵐を巻き起こします。その特別な瞬間を表現することは簡単ではなかったです」と、俳優としての挑戦を明かす。
(C)CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE AND NUMBER 9 FILMS SUNDAY LIMITED 2021 All rights reserved.物語の核となるのは、3月の“母の日”。ジェーンとポールが二人だけで過ごす秘密の時間だ。2人はメイドと隣家の跡継ぎという身分で数年に渡り秘密の関係にあり、さらにポールは幼なじみと婚約関係にある。
ラブシーンにも果敢に挑んだヤングは「こんなに長い時間裸になるのは初めて」だったそうで、「この映画の大部分では、裸を晒すことなくして同じような感情共鳴は難しかったと思います」と強調する。「実際、そうしたシーンにおける一糸纏わぬ裸体こそが、映画の核心です。なぜなら、ジェーンは全てをさらけ出し、傷つきやすく、それでいて強い女性なのですから。監督の作品、『青い欲動』はセックスがテーマで、他の監督ならそれを猥雑に扱うかもしれませんが、彼女は違った。だから私はすごく自信を持つことができました」と、ユッソン監督へ信頼を寄せる。
最後に、本作の見どころについて「ただの時代劇だと思い込まないでください。私たちは、必要な変化を多く取り入れるように努力しました。舞台がいつの時代であるかは重要ではありません。この物語は、誰にとっても惹きつけられる何かがあるはずです。そして、非常に繊細な映画だと感じてもらえると嬉しいです」と紹介した。
「帰らない日曜日」は、5月27日から東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開。
(C)CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE AND NUMBER 9 FILMS SUNDAY LIMITED 2021 All rights reserved.
関連ニュース
「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」あらすじ・概要・評論まとめ ~弱さと罪を掘り下げる魂の歌と、苦闘する男を描く職人監督の運命的な共鳴~【おすすめの注目映画】
2025年11月13日 11:00
映画.com注目特集をチェック
WEAPONS ウェポンズ
【問題】子ども17人が同時に行方不明に…このヒミツ知りたい? ネタバレ厳禁考察ミステリー緊急公開
提供:ワーナー・ブラザース映画
かっこよすぎだろ
ビジュアルもアクションも友情も絆も主題歌も、すべてクリティカルヒットしました
提供:ワーナー・ブラザース映画
昼、母親。夜、ドラッグの売人。
【衝撃の感動作】大切な人のためならどこまでも頑張れる。たとえそれが、どんなに危険なことでも。
提供:松竹
ズートピア2
【待望の最新作がもうすぐ公開!!】でも「1」を観た人、意外と少ない…なんてもったいない!!!!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI