「トンネルの終わりが見えた」 全米劇場所有者協会のトップが声明
2022年4月27日 11:00

2020年3月の新型コロナウイルスの蔓延から苦境に立たされてきた米興行界だが、2年の歳月を経てようやく復活の兆しが見えてきたようだ。
劇場主の業界団体である全米劇場所有者協会(National Association of Thetre Owners)は、毎年春に米ラスベガスで「シネマコン」と呼ばれるコンベンションを主催することで知られている。各映画配給会社によるラインナップ発表会が目玉で、セレブたちが相次いで登壇する華やかなイベントだが、20年は新型コロナウイルスの感染拡大によって中止。21年も当初予定していた4月から8月に延期したものの、デルタ株蔓延の影響を受けてしまった。
22年のシネマコン開幕を目前に控えたジョン・フィシアン会長は、「今回は、私たちのビジネスにとって非常に重要で歴史的な時期に開催されます」と、米Deadlineの取材にコメント。
「映画館は閉鎖と再開を繰り返してきましたが、数週間前から通常のラインナップが復活しています。シネマコンでは、待機作のコンテンツや、その作品に関わった監督やスタジオ、俳優たちが登場して意気込みを語ってくれます。これから年末にかけて、たくさんの映画が公開される予定です。すでに若者は映画館に戻ってくれていますし、『ソニック・ザ・ムービー ソニック vs ナックルズ』にはファミリー層が戻ってくれました。いまは長いトンネルの終わりで、光の始まりです。今回のシネマコンは興行界復活のスタート地点と言えるでしょう」
22年のシネマコンは4月25日から28日まで、米ラスベガスのシーザーズ・パレスで行われる。
関連ニュース





