「コーダ あいのうた」を聴覚障がい者向けの劇団がミュージカル劇に
2022年3月25日 15:00

アメリカ製作者組合(PGA)賞や米俳優組合(SAG)賞などを立て続けに受賞し、アカデミー賞最有力とみられる「コーダ あいのうた」が、ミュージカル劇として制作されることが明らかになった。
同作を手がけたバンドーム・ピクチャーズとパテ・フィルムズは、ロサンゼルスの劇団デフ・ウエスト・シアターと共同で舞台劇の企画開発を行うと発表。ロサンゼルスを拠点とするデフ・ウエスト・シアターは、聴覚障がい者のために設立された劇団で、通常は、手話と音声通訳で劇を展開。これまでに「Big River」と「Spiring Awakening」の公演でトニー賞を受賞している。
「コーダ あいのうた」は、聴覚障がい者の家庭で生まれ育った唯一の健聴者である10代の少女ルビーが、家族と自分の夢とのあいだで葛藤するさまを描くヒューマンドラマ。フランス映画「エール!」の英語リメイクで、サンダンス映画祭で史上初の4冠(観客賞、審査員賞、監督賞、アンサンブルキャスト賞)に輝いている。
ミュージカル化にあたり、同シアターの芸術監督D・J・カーズは声明を発表。「映画の中で、耳の聞こえないロッシ一家が、学校での音楽公演に出席し、観客の喜びの表情を通じて、ルビーの歌を感じ取るシーンがあります。今回は、手話と歌で映画を再現し、聴覚障がい者のコミュニティと音楽を共有することで、物語をすべての人に届ける機会だと思っています」。
現在は演出家、作曲家などを探しているという。
(C)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
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