無垢な少女が見つけた卵が狂気をあぶりだす 北欧発ホラー「ハッチング 孵化」4月15日公開
2022年2月2日 18:00
第38回サンダンス映画祭でプレミア上映され話題を呼んだ北欧発のイノセントホラー「HATCHING(英題)」(原題:Pahanhautoja)が、「ハッチング 孵化」の邦題で4月15日公開される。このほどポスター、予告編が公開された。
北欧フィンランドで暮らす、幸せな4人家族。だが、それは表向きの姿。長女ティンヤが見つけた謎の卵の孵化をきっかけに、恐ろしい事件が起こり、家族の真の姿が浮き彫りにされていく。主人公の少女ティンヤを演じるのは1200人のオーディションから選ばれたシーリ・ソラリンナ。母親を喜ばせるために自分を抑制する、この年代特有の儚さやあやうさを、初演技ながら見事に演じきっている。母親役はフィンランドで多くの作品に出演するソフィア・ヘイッキラ。理想の家族像を作り上げ、娘を所有物として扱う自己中心的な母親を演じる。監督は、今回が長編デビュー作となる新鋭ハンナ・ベルイホルム。北欧ならではの明るく洗練された一家の中に潜む恐怖を見事に切り取った。
予告編では、誰もがうらやみそうな幸せそうな家族の姿を自らのブログで紹介する誇らしげな母親の姿から始まるが、1羽の鳥が家にまぎれこみ、母の冷徹な一面が見えたところから雰囲気が一変。ティンヤが森で拾った卵は次第に大きくなり、やがて孵化する。卵から出てきた何かをきっかけに、美しい町で様々な恐ろしい事件が繰り広げられ、新たな北欧ホラーの誕生を予感させる映像だ。
北欧フィンランド。12歳の少女ティンヤは、完璧で幸せな自身の家族の動画を世界へ発信することに夢中な母親を喜ばすために全てを我慢し自分を抑え、体操の大会優勝を目指す日々を送っていた。ある夜、ティンヤは森で奇妙な卵を見つける。家族に秘密にしながら、その卵を自分のベッドで温めるティンヤ。やがて卵は大きくなりはじめ、遂には孵化する。卵から生まれた“それ”は、幸福な家族の仮面を剥ぎ取っていく。4月15日からヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ他にて全国順次公開。
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