【世界初解禁】黒澤明監督の名作「乱」 注目デザイナー・黄海が手掛けたポスター入手
2021年12月25日 21:00

世界的に有名なデザイナー・黄海氏が、イギリスの手作りポスター制作会社「Dark City Gallery」とコラボを果たしたことがわかった。題材となったのは、黒澤明監督の名作「乱」。こだわり抜かれた2種のポスターは、映画.comで“世界初解禁”となった。
1985年に公開された「乱」は、巨匠・黒澤明が構想10年・製作費26億円をかけて完成させたライフワーク的作品。シェイクスピアの悲劇「リア王」をベースに毛利元就の「3本の矢」の故事などを取り入れながら、裏切りと憎しみの中で殺し合う人々の姿を壮大なスケールで活写した戦国時代劇となっている。第58回アカデミー賞では、監督賞を含む4部門にノミネート。今年11月13日に亡くなったワダ・エミさんが衣裳デザイン賞を受賞している。
ポスター制作会社「Dark City Gallery」はイギリスに拠点を置き、09年に設立。映画&音楽作品を中心に、誇りと情熱を持って、世界中の才気あふれるデザイナーとタッグを組み、唯一無二のポスターを発表し続けている。日本では、画家・山本タカト氏とタッグを組み、新藤兼人監督の名作「鬼婆」「藪の中の黒猫」を題材としたポスターを生み出した。なお、黄海氏とのコラボは、イングマール・ベルイマン監督作「第七の封印」のポスター(20年に発表)以来、2度目となった。

今回発表された「乱」のポスターのテーマについて、黄海氏は「帷幕」だと明かしている。古代中国で誕生した「帷幕」という言葉は、戦争用語として知られており「司令部」という意味を持つ。ポスターでは「帷幕」は風によって裂かれ、一文字秀虎は“乱”の中に入っている。まるで戦乱の世に巻き込まれたかのようだ。

「乱」が描いた時代は、まさに“乱世”である。ポスターでは、戦国武将・一文字秀虎の3人の息子(一文字太郎孝虎、一文字次郎正虎、一文字三郎直虎)の姿が、毛筆の「乱」という字に組み込まれている。なお、赤&白を基調としたバージョンは「インターナショナル版」、黄&黒をベースとしたものは日本語が使用された「日本版」となっている。
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