12歳から50歳までを1人で熱演 「ヴォイス・オブ・ラブ」こだわりの役作りと撮影トリックとは?
2021年12月21日 09:00

世界的な歌姫セリーヌ・ディオンの半生を映画化した「ヴォイス・オブ・ラブ」の特別映像が披露された。主演・監督・脚本を務めたバレリー・ルメルシエが、役作りのこだわりを語っている。
本作ではセリーヌをモデルとした少女・アリーヌが主人公として描かれ、彼女の12歳から50歳までの人生が映し出される。歌手を夢見た少女時代、デビュー以降順調に歌手としての道を歩み始めたティーン時代、大人になり初恋を実らせ26歳差で電撃結婚、子育てや仕事に邁進する歌姫としての姿や、夫を失い孤独に苦しむ1人の女性としての姿など、劇中のあらゆる年代のアリーヌをルメルシエがたった1人で演じ上げた。

ルメルシエは、1300万人を動員したコメディ「おかしなおかしな訪問者」の演技でセザール賞助演女優賞に輝いたほか、「モンテーニュ通りのカフェ」で2度目のセザール賞助演女優賞するなど、フランスでは知らない人はいない大スター。監督としても今作を含めて6作品の脚本・主演を兼任し、映画以外にも舞台やバラエティで活躍。その中では本作のように子どもの役柄を演じることも多いそうで、本作ではその経験を生かし、12歳から50歳までのアリーヌをたった一人で演じ抜いた。
特別映像では、少女時代のアリーヌを演じるにあたり、ルメルシエは「小柄に見せるために顔を大きくして肩幅や腰回りを削りました。そして顔を若返らせる」と語り、現場では様々な工夫を施して役作りに挑んだそう。さらに「午前中は10歳で昼からは50歳。バストが膨らんだり縮んだり……すべてが変幻自在で楽しかった。別人になるのが役者ですから」と振り返っている。

そのほかにも、「私の鼻を複製して共演者たちに装着しました。兄弟姉妹の顔を似せるためです。耳は横に突き出るようにしました」と、14人兄弟の末っ子を演じる上でのユニークな試みや、ステージを再現するための肉体改造やダンスレッスンをはじめ、膨大な衣装についても語っている。
「ヴォイス・オブ・ラブ」は、12月24日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。
(C)Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l'huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga
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