「空気階段」ギャンブル好きな鈴木もぐらが発するまさかのセリフとは? 水川かたまりが戸惑う本編映像完成
2021年11月9日 12:00

「キングオブコント2021」で優勝したお笑いコンビ「空気階段」が出演した映画「たまの映像詩集 渚のバイセコー」の本編映像が披露された。水川かたまり(以下かたまり)、鈴木もぐら(以下もぐら)のシュールなやりとりに加え、ゆりやんレトリィバァ(以下ゆりやん)の姿もおさめられている。
本作は、吉本興業と岡山・玉野市がタッグを組み、競輪と自転車でつながる人間模様を描いた3話からなるオムニバス映画。現役競輪選手・三宅伸が演技に初挑戦した第1話「美しき競輪」、「尼神インター」の渚が自転車に魅了された漁師、ジミー大西がそんな彼女を心配する父を演じた第2話「渚のバイセコー」、「空気階段」とゆりやんが共演し、玉野市育ちの男女と、東京から移住してきた女性が織りなす恋の行方を描く第3話「氷と油」で構成されている。「祖谷物語 おくのひと」の蔦哲一朗監督がメガホンをとった。
かたまりは、玉野市育ちの青年・浩、もぐらは東京から玉野市へと移住し、直島でカフェを経営する拓という正反対の役どころ。拓と同じく、東京からの移住者である美人のモモ(園都)に夢中な浩は、造船所の仕事を辞め、モモが営むおしゃれなかき氷屋で働くことになる。
本編映像におさめられているのは、浩がモモと玉野市の人気スポットである玉野競輪でのデートの約束をとりつけ、胸を高鳴らせながら待ち合わせ場所で待っているシーン。浩の前には、モモと、なぜかヤギを連れた拓が現れる。「僕、賭け事初めてなんで。すごく楽しみです」と上品な口調で呟き、ニッコリとほほ笑む拓。その妙に胡散臭い雰囲気と、“邪魔者”の出現に露骨に嫌な顔を浮かべ、戸惑いを隠しきれない浩。ギャンブル好きで知られるもぐらが発するまさかのセリフと、ふたりの間に流れる微妙な空気が、笑いを誘うシーンとなった。さらにデートに向かう彼らの背後には、浩の幼なじみで、彼に好意を抱く素直子(ゆりやん)の姿も切り取られている。

岡山出身のかたまりは、「小学生の頃、毎年夏には宇野港からフェリーに乗って直島に行っては、『ここで撮影された映画に参加できたら最高なのになあ』と思っていました。実現できて本当に光栄です。将来子どもが生まれたら確実に見せようと思います。孫にも見せようと思います。間に合えばひ孫にも見せます」と喜びを語る。撮影中の印象的なエピソードについては、ヤギとの撮影シーンを挙げ、「僕がヤギを散歩しながら水族館を巡るシーンで、何度もヤギに引きずり回されて何度も撮り直したのが印象的でした。結局ヤギに引きずり回されたシーンが使われていました」と述懐した。
独特な雰囲気をまとう拓を演じたもぐらは、「玉野のこんなにきれいな場所に、僕のような汚い人間が足を踏みいれていいのかと思いましたが、骨を埋めたくなるくらい自然と心が洗われる最高のロケーションでした」とコメント。撮影を振り返り、「海のシーンで私は園さんとはしゃぐシーンがあって、監督から『激しめにはしゃいでください』と言われていたのですが、僕は軟骨がないので、痛みに耐えながらよく頑張ったな……と思いました」と、苦労を明かした。
「たまの映像詩集 渚のバイセコー」は、11月12日から東京・池袋のシネマ・ロサほか全国で公開される。なお同13日には公開記念舞台挨拶も予定されており、三宅、渚、「空気階段」、園らが登壇予定。チケットは、吉本興業のチケットサイト「FANYチケット」(https://yoshimoto.funity.jp/)で販売中だ。第1話と第2話で主演を務めた三宅、渚のコメントは、以下の通り。
撮影の裏側とか興味があったのでスタッフさんの大変さが見れて勉強になりました。真夏の撮影だったので休憩の度に日傘とかおしぼりを持ってきてくれてたんですけど、スターでもないので本当に申し訳なかったです(笑)。
■本作に出演した感想
お話を頂いた時、タイトルが「渚のバイセコー」で、私の役の名前が渚で、渚のお父さん役がジミー大西さんだったので、これは絶対にドッキリやと思ったんですが、これがドッキリじゃなくほんまに映画のお話だった事にもっと驚きました。でもこうやってご縁があって、岡山県玉野市の地域発信型の映画に出させて頂けた事、凄く感謝しています。このご時世で撮影自体もギリギリまでどうなるか分からなかったみたいですが、玉野市の綺麗な風景と自然の中、街の温かい雰囲気と地元の方々に出会えて、無事撮影出来た事、たくさんの方々の協力とパワーのお陰で「渚のバイセコー」が完成したと思います。改めてこの機会にちゃんとお礼言わせて下さい。お前らやるやん! ありがとうな!
撮影中色んな出来事が起こったんですが、中でも私が一番分からなかったのが、撮影前に監督に「私演技とかほんま得意じゃないので何かアドバイスあれば教えて下さい」と言ったところ、監督から頂いたアドバイスが「この渚は何の目標も興味も無くボーッと生きていたけどある日、自転車と出会って自転車に夢中になってしまうんです。渚にとってこの自転車はなくてはならない存在になるんです。なので、この自転車を恋人だと思って下さい」と言われて、失礼かもしれませんが、このアドバイスが理解出来なかったので、頂いたアドバイスは頭の中から捨ててまいました。ただ、何言うてんねんって思われるかもしれませんが、私の大好物がセロリなので、自転車をセロリやと思って自分なりに一生懸命やりました。玉野市の魅力が一杯詰まった作品になってるので、多くの方々に見て頂きたいです。そして、少しでも覚えていればでいいんですが、私が大好物のセロリくらいちゃんと自転車を愛せてたかもチェックして頂けたら嬉しいです。
(C)2021 たまの映像詩集「渚のバイセコー」
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