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渡部秀、三浦涼介、高田里穂、君嶋麻耶にとっての「仮面ライダーオーズ」とは? 「壁にぶつかるたび、皆の顔を思い出す」

2021年11月6日 14:00

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10年ぶりの新作も発表!
10年ぶりの新作も発表!
(C)2021 TIFF

第34回東京国際映画祭「仮面ライダー50th 仮面ライダーアニバーサリー in TIFF」の一環として「劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」が11月5日、東京ミッドタウン日比谷「日比谷ステップ広場」で披露され、オンライントークイベントに、渡部秀(仮面ライダーオーズ/火野映司役)、三浦涼介(アンク役)、高田里穂(泉比奈役)、君嶋麻耶(仮面ライダーバース/後藤慎太郎役)が参加した。

「仮面ライダーオーズ/OOO」は、平成仮面ライダーシリーズ第12作。主人公・火野映司(渡部)が怪人・アンク(三浦)とともに、メダルの怪人・グリードとの戦いから人類を守るストーリーが描かれた。渡部は、放送から10年が経過したことについて「あっという間の10年だったなというのが率直な感想です。約10年前に最終話が終わり、それから各々が役者業にまい進してきました。色々な経験をしていくなかで、やはり心の何処かに『オーズ』がずっとあったと思う」と胸中を吐露した。

画像2(C)2021 TIFF
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三浦は「ファンとの方々から『当時、見ていました。オーズは、忘れられないです』という言葉を聞くと、本当に愛していただけていたんだなと思いますよね」と話しつつ、放送当時、子どもたちからの反響について問われると「アンクがヤバい状況の時に、(ある子どもから)メダルを貰ったんです……泣きました。なかなか貴重なメダルでしたから」とエピソードを披露していた。

イベントでは、登壇が叶わなかったキャストやスタッフとの思い出話も明かされた。渡部は「キャストの皆さん、ひとりひとりに思い入れがあるんですが、『オーズ』の大事なテーマ“欲望”というものを具現化したグリード。実はグリードチームとは、現場で喋る機会が少なかったんです。この距離感のようなものが、作品のリアリティにも繋がっていたような気がします」と振り返った。

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三浦にとって印象深かったのは、とある助監督との関係性だ。「一番近くで僕らの体調管理や色々な悩みを聞いてくれた助監督の方がいて、今では監督になられている。当時は、その方とケンカばかりでして。京都での撮影の際も大ゲンカしました」と告白すると、渡部は「フォローするわけじゃないですけど、すごく良いケンカなんですよ。りょん君は僕とは違って、芝居の経験を積んできていましたし、助監督の方は作品を良くしたいと思っていた。物語を良くするために、ぶつかり合う――当時、里穂ちゃんもきみじーも、その光景を目の当たりにして『この人たちは本気なんだ。自分たちも頑張らなくちゃ』と思えたんです」と補足。また、当初は名前を伏せてのトークだったが、途中で「上堀内監督が……」という一言があり、その人物が上堀内佳寿也監督であることも判明した。

画像6(C)2021 TIFF

やがて「それぞれにとって『オーズ』とは、どんな存在だったのか?」という質問が投げかけられ、渡部らは胸に秘めた思いを打ち明けた。

渡部「役者としての出発点であり、原点でもある。それはこれから10年、20年、30年と経っても、変わらないでしょう」

三浦「壁にぶつかるたびに、皆の顔を思い出すんですよ。だから、僕にとってはすごく、すごく大きな作品。僕にとっての救い。“ホーム”ですね」

高田「芸能人生における核です。どんな現場に行っても、地方に言っても『オーズ見てたよ』とか『比奈ちゃん』って言われることがあるんです。それだけの作品に参加できていたんだなというありがたみ。年を重ねるにつれ、そう思うことが多くなりました」

君嶋「僕もお芝居の経験がない状態で参加させていただいて、演じるということだけではなく、『大人として、こうするべき』ということも、一から教えていただけたんです。人生が変わった――そういう作品です」

画像8(C)2021 TIFF

その後、渡部らは作品上映が行われた「日比谷ステップ広場」にサプライズで登場。TVシリーズ最終話から10年後を描く新作「仮面ライダーオーズ 10th(じゅっしゅうねん) 復活のコアメダル」(2022年春に期間限定上映)を発表し、会場を沸かせた。

渡部は「皆さんには放送終了から10年間、お待ちいただきました。僕たちも、アンクとの『いつかの明日』を夢見て、役者業をまい進してきました。このような形で新作を発表できたことを光栄に思っています」と感謝の気持ちを述べる。三浦は“アンク復活”に関して「素敵なキャストの皆さんと一緒に、多少なりとも10年前の感覚を取り戻せたかな」と感慨深げだった。

高田と君嶋は「映司、アンク、比奈が再会するシーンがグッときましたし、どのシーンも“胸アツ”です。“また会えた”と思って」(高田)、「現場で皆に会った時『きっと(ファンの)皆さんに喜んでもらえるな』と思ったんです。ワンシーン、ワンシーン、必死で頑張らさせていただきました」(君嶋)と話していた。

第34回東京国際映画祭は、11月8日まで開催される。

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