松岡禎丞×戸松遥×水瀬いのり「劇場版 SAO プログレッシブ」それぞれの景色 最後は和気あいあいトークも
2021年10月31日 09:00
「ソードアート・オンライン」シリーズの新作「劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア」が10月30日に公開された。原作者・川原礫氏が自ら手がけたリブートシリーズ「ソードアート・オンライン プログレッシブ」を映像化した今作は、テレビシリーズ第1期で描かれた次世代VRMMORPG「ソードアート・オンライン(通称SAO)」アインクラッド第1層からの軌跡をヒロインのアスナ視点で掘り下げていく。シリーズ9年目にして、再びつづられる“物語のはじまり”――キリト役の松岡禎丞、アスナ役の戸松遥、そして新キャラクター・ミトを演じる水瀬いのりに話を聞いた。(取材・文・写真/編集部)
松岡 当時のシーンを今の僕が全力で演じたら、全然違うものになってしまいます。でも、当時の自分が演じた全力の芝居をなかったことにはしたくなかったので、どうすべきか考えました。結果として、ラジオ番組などで(《ソードアート・オンライン》キャラクターデザイン・総作画監督の)足立(慎吾)さんとお話させていただいた際に「今の松岡くんで、あの当時のキリトを演じればいいよ。今の君にできるものをそのまま出してしまえばいい」とおっしゃっていただいて吹っ切れました。「当時の自分と今の自分の、いいとこ取りをしよう」という感覚で演じました。
戸松 今回、時系列的には(テレビシリーズ第1期の)第1話よりも過去の話になりますが、新しい気持ちのような、新作を作る気持ちで演じさせていただきました。15歳という年齢の参考のためにアニメは見返しましたが、全部のセリフを一から構築していったような感覚がありました。ありがたかったのは、今作はアスナのSAOに関する経験値がリセットされているところからのスタートだったということです。私も気持ちをゼロにできて、新しいアスナを演じるような気持ちで臨めたように思います。
水瀬 今回ご縁があったミトというキャラクターが、「SAO」の“始まりの物語”である《アインクラッド》編に出てくるキャラクターだったことで、これまでのオーディションが報われたような気持ちになりました。
水瀬 アスナが「SAO」の世界に行くきっかけになるキャラクターでもあるので、大きな意味のある役に合格できたという重みを感じながらのアフレコでした。また作品の歴史を感じながら、同時に“新しい風”にもなれたらいいなという気持ちもありました。
戸松 「たとえ怪物に負けて死んでも、このゲーム、この世界には負けたくない」というセリフです。あのセリフをきっかけに、アスナはいろんなものを捨てて「絶対に打ち勝つ」と気持ちを切り替える、アスナの分岐点になっています。最初のオーディションの時からあったセリフですし、テレビシリーズにもありましたが、今回の劇場版ではさらにアスナを際立たせるように描いています。このセリフから表情がガラッと変わるんです。約10年が経って、もう一度このセリフを言う時にはいろいろな思いがありましたし、緊張感を持って演じました。
水瀬 久しぶりに自分の手汗で台本の紙がパリパリになって、「私、まだこんなにドキドキできるんだな」と感じました。特に(SAOを開発した)茅場さんに「自分の命がかかっている」と告げられ、ゲーム世界の空気が一気に変わるシーンは印象に残っています。「アスナを守らなくちゃ」というミトの使命感が最初に出てくるシーンで、アスナに「大丈夫」と言いながら自分自身にも言い聞かせているようでもあり、ゲームがうまいというプライドも感じます。そういった気持ちを表現するのは難しかったです。
松岡 当時、テレビの前で「ここはもう少しこうしておけばよかったかな」と思ったシーンを、今回は全部納得のいくように演じることができました。
松岡 出来上がった作品を観た時にガッツポーズしました(笑)。大満足でした。当時、気になっていたシーンをきれいに塗り替えることができて、「自分にグッジョブ!」と言いたいです(笑)。
戸松 自信作だ!
水瀬 素晴らしいですね!
松岡 戸松さんは昔からずっとムードメーカーですね。戸松さんが現場にいると、みんなが元気になるんです。
戸松 おお~! うれしい!
松岡 こうやって盛り上げてくださるんです。今もそのリアクションまでがセットのつもりで話していました(笑)
戸松 なんか転がされた感がある!(笑)
松岡 (笑)。そういったところが本当に変わらないので、人として魅力的だなと感じます。
戸松 松岡くんは、やっと心の扉が開いてきたと感じています(笑)。《アリシゼーション》編で島崎信長くんや茅野愛衣ちゃんが入ったタイミングで飲みに行った時に、松岡くんの人となりを知れてたような気がします。また今回の劇場版で久々に緊張した松岡くんを見て、第1期の時に松岡くんが吐きそうになっていたことや、うまくできなくて自分をビンタしていた時のことを思い出しました。あの頃を思うと、やっぱり10年ですごくたくましくなったなと感じます。
松岡 そうですね(笑)。最初のテレビシリーズの時は自分のことでいっぱいいっぱいだったと思います。
松岡 実は、水瀬さんが初めてヒロインを務めた作品で、僕は主演を演じました。
水瀬 初ヒロインの作品でご一緒して、その後もいろんな作品でご一緒しましたが、どの作品の松岡さんもまったく違っていて、「松岡さんならこのくらいで演じられるだろうな」と想像を軽々飛び越えてしまうんです。毎回いろんなキャラクターに憑依していく姿を見て、「自分もあんな風にいろんな方の期待や予想を超える役者になりたいな」と思っています。
松岡 水瀬さんは、初ヒロインの時から1年経つごと強くなっている気がします。
水瀬 それだと、年々気の強さが上がってるみたいな感じに捉えられかねないですよ!(笑)
松岡 「うわ~!」となるような感じの強さではないです(笑)。話しやすい方ですし。
水瀬 うんうん。そうですそうです!
松岡 (笑)。水瀬さんとは、いろんな作品で一緒になる機会がありますが、その時にもやはり「現場にいてほしい方だな」と感じます。
水瀬 よかったです、怖がられてなくて(笑)
松岡&戸松 (笑)
PR
©2024 Disney and its related entities
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
マフィア、地方に左遷される NEW
【しかし…】一般市民と犯罪組織設立し大逆転!一転攻勢!王になる! イッキミ推奨の大絶品!
提供:Paramount+
外道の歌 NEW
【鑑賞は自己責任で】強姦、児童虐待殺人、一家洗脳殺人…地上波では絶対に流せない“狂刺激作”
提供:DMM TV
ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い NEW
【全「ロード・オブ・ザ・リング」ファン必見の超重要作】あれもこれも登場…大満足の伝説的一作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
ライオン・キング ムファサ
【全世界史上最高ヒット“エンタメの王”】この“超実写”は何がすごい? 魂揺さぶる究極映画体験!
提供:ディズニー
中毒性200%の特殊な“刺激”作
【人生の楽しみが一個、増えた】ほかでは絶対に味わえない“尖った映画”…期間限定で公開中
提供:ローソンエンタテインメント
【推しの子】 The Final Act
「ファンを失望させない?」製作者にガチ質問してきたら、想像以上の原作愛に圧倒された…
提供:東映
映画を500円で観る“裏ワザ”
【知って得する】「2000円は高い」というあなただけに…“超安くなる裏ワザ”こっそり教えます
提供:KDDI
モアナと伝説の海2
【モアナが歴代No.1の人が観てきた】神曲揃いで超刺さった!!超オススメだからぜひ、ぜひ観て!!
提供:ディズニー
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。