ゴールデングローブ賞主催団体、多様性重視で新会員21人追加 日本人は計5人に
2021年10月6日 11:00

ゴールデングローブ賞を主催、選考するハリウッド外国人記者協会(HFPA)が、同団体設立史上最多となる21人の記者を新会員として迎え入れたと発表した。
HFPAは、米ロサンゼルス近郊に在住し、外国メディア向けに活動を行うエンタメ系記者で構成された団体で、ゴールデングローブ賞を主催、選考するほか、ハリウッド映画やテレビドラマの記者会見を独自に主催している。
米ロサンゼルス・タイムズ紙は2月、ゴールデングローブ賞の授賞式に合わせて、HFPAの内情に関する暴露記事を掲載。米アカデミー賞の前哨戦として世界的にもっとも大きく注目される映画賞である同賞を選考する会員が80人程度であることや、黒人がひとりもいないことが問題点として指摘された。
「白すぎるオスカー」問題をきっかけに、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが多様性と包括性を前面に推し進めているなか、HFPAの閉鎖的な体制はハリウッドの大物タレントやNetflixなどのプラットフォームから批判を浴び、2022年のゴールデングローブ賞授賞式が中止に追い込まれる事態となった。
その後、HFPAは6カ月間をかけて内規の抜本改革を実施。入会のためのハードルであった「南カリフォルニア在住」や「現会員2名からの推薦」「1年あたり最大5人まで」といった条件を完全に撤廃し、非会員の専門家複数名を加えた審査委員会を設立。中立かつ、多様性を重視した入会審査が実施されたため、78年間の歴史を誇る同団体史上最多で、多様な新会員を迎えることになった。構成は、性別では女性48%、人種別ではアフリカ系29%、ラテン系29%、アジア系24%、中東・北アフリカ系10%となっている。
日本からは、吉川優子氏と平井伊都子氏が入会。現メンバーの成田陽子氏、中島由紀子氏、小西未来氏に加えて、日本人は計5人となった。
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