斉藤和義、坂上忍が愛犬との日々を描いた優しい物語に驚き!?「ギャップにやられました」
2021年10月4日 16:00
坂上忍と、お笑いコンビ「野性爆弾」のくっきー!がタッグを組んだ絵本を劇場アニメ―ション化する「リクはよわくない」が、10月1日から全国62館で公開され、同3日に東京・TOHO シネマズ日本橋で舞台挨拶が行われた。坂上とくっきー!をはじめ、声優を務めた森久保祥太郎、浅野真澄、主題歌「朝焼け」を手がけた斉藤和義が登壇した。
2020年4月に刊行された原作絵本は、坂上がイタリアン・グレーハウンドの愛犬リクとのかけがえのない日々を書き下ろし、くっきー!が挿絵を担当。5歳の「ぼく」と子犬のリクとの何気ない日々を通して、命の大切さを描く。
主題歌を担った斉藤は、面識がなかった坂上からのオファーについて、「坂上さんがご指名して下さったと聞いて驚きました。そして絵本を読ませてもらったんですが、いつも見ている悪い感じと全然違っていて……」と、笑い交じりに振り返る。「ちょっと! 待って待って!」と焦る坂上に、斉藤は「こんな優しい物語を作る人なんだと知って、そのギャップにやられました」と、改めて感想を伝えた。
一方の坂上は、オファーのきっかけを、斎藤によるアニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディング曲「いつもの風景」だと明かす。「斎藤さんだったら、ちゃんと映画の内容を汲み取って書いて頂けるんじゃないかなと思って、ダメ元でオファーかけたらめちゃめちゃ早くOKのお返事を頂きました。曲もめちゃめちゃ早く出来上がってきたので、本当にびっくりしたしありがたかったです」といい、斎藤も「僕も猫を飼っていて似たような経験があったので、珍しくパッと出来ました」と語る。
坂上は「初めて聞いたとき、すげえかっこいい曲だなと思いました。パッと100点って思ったんですけど、もう1回よく聞いたら惜しいなと思った。なんでかっていうと、イントロで変なギターが入っている。コーラスにもガラガラ声が聞こえてきて……あれはダメですよ斉藤さん」と含みのある“ダメ出し”をすると、くっきー!が「あれ、私ですねん(笑)!」とツッコミ。斉藤が「くっきー!がギター弾くのは知っていたんですが、録音は一発OKですごいと思った」とフォローすると、くっきー!も「斉藤さんの曲なのでヘタにできないですからね!」と返し、会場を盛り上げた。
フレンチ・ブルドックのマルちゃんの声を務めた森久保は、兄弟の犬を演じた杉田智和と花江夏樹とともに臨んだアフレコ現場を述懐。「キャラクターに寄せたワンちゃん声で演じようか、かわいい見た目に反してヒューマンな感じの声で行くか悩んでいたら、杉田さんと花江さんも同じ感じで悩んでいて。でも、先に収録していた森川(智之)さんのアフレコを聞いたら、かわいいキャラクターの声でやっていたから、『よしそっちでやろう』って、その場で決まりました」と明かす。
「絵本の言葉遣いにこだわりを感じた」というリク役の浅野は、「一緒に暮らす動物をペットという方もいれば家族という人もいて、人それぞれなんですが、リクの絵本では『飼う』ではなく『一緒に暮らす』、『餌をやる』ではなく『ご飯をあげる』という言葉が選ばれていて、動物がどういう存在なのか、すごくよく感じられる絵本だなと思いました」と賛辞をおくる。坂上は「これ以上ない言葉を頂きました!」と満足気な様子で、「今回の映画化に際して、本当に動物を愛する人びとが集まって頂いた」としみじみ。最後に坂上は、命の大切さを描いた物語に寄せ、観客にメッセージをおくった。
「『動物可愛いね』っていうだけでは、決してない映画です。命を預かるということはこんな大変なことがあって、こんな責任を持たないといけないことなんだ、というところもしっかり描かれているので、ぜひとも親子で見て頂けると、僕は個人的にありがたいかな。動物と暮らしている方々がちょっと疲れたり、ストレスがたまることもあるかと思いますけども、この映画を見て頂いて、改めて可愛いな、やっぱり大切にしなきゃダメだなと思い直して頂けると、本当に嬉しいと思います」
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