なぜ筆談、なぜタバコ? 「クーリエ 最高機密の運び屋」冷戦スパイ映画ならではの脱出準備シーン
2021年9月21日 16:00

国際連合で定められた「国際平和デー」である9月21日、米ソ冷戦下に互いの国のしがらみを越えて世界平和を望んだ2人の男たちを描く「クーリエ 最高機密の運び屋」の本編映像の一部が披露された。
ベネディクト・カンバーバッチが主演・製作総指揮を務める本作は、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた知られざる実話を基に、核戦争回避のために命を懸けた男たちの葛藤と決断をスリリングに描く。
米ソ冷戦下に、CIA(アメリカ中央情報局)とMI6(英国秘密情報部)からスパイとしてリクルートされたイギリス人セールスマンのグレヴィル・ウィン(カンバーバッチ)。本編映像は、CIAのエミリー(レイチェル・ブロズナハン)がモスクワのアメリカ大使館でウィンと秘密裏に筆談で会話を交わすシーンからスタートする。

大使館でも盗聴されている可能性があり、ウィンが紙に「彼に伝えた」と素早く記すと、ドノヴァンは静かに一箱のタバコを渡す。実は、タバコというのはソ連当局の目を欺くフェイクで、中にはソ連からの脱出計画書が隠されている。それを渡す相手は、ソ連高官の一人であるオレグ・ペンコフスキー(メラーブ・ニニッゼ)。世界平和のために愛する祖国を裏切り、命を懸けてアメリカにソ連の核爆弾情報を暴露した密告者でもある。ペンコフスキーの身に危険が迫ったことを察知したウィンたちは、一家を亡命させようとする。

脱出計画を進める緊迫シーンと並行して描かれるのは、ウィンとペンコフスキーが脱出前夜に観劇するバレエ。このシーンに関して、メガホンをとったドミニク・クック監督は「実際にウィンがペンコフスキーにボリショイ・バレエに連れていってもらったという記録が残っているんです。演目を『白鳥の湖』にしたのは、何か恐ろしい結末が待っているんじゃないかということを感じさせる演目なので選びました」とインタビューで語っている。
「クーリエ 最高機密の運び屋」は、9月23日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
(C)2020 IRONBARK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ミッキー17
【史上最悪の“ブラック仕事”爆誕】転職したら“死ぬ→生き返る→死ぬ→生き返る”…無限労働だった話
提供:ワーナー・ブラザース映画

日本の映画料金は高すぎる…!?
【そんな人に朗報】衝撃の価格破壊!! 2000円→750円になる“神・裏ワザ”教えます
提供:KDDI

「イノセンス」4Kリマスター版
【いま観ずに、いつ観る?】公開20周年記念、劇場“初”公開!“究極”の「イノセンス」が解放される
提供:TOHO NEXT

石門
就活中に妊娠、卵子提供のバイト、生活に困窮…壮絶、しかし共感する驚愕体験【100%超高評価作】
提供:ラビットハウス

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

異常な映画みつけました
【クレイジー】壮大VFXを監督がほぼ1人で製作、完成に12年、正確に言うと未完成…面白すぎる
提供:Henge