ウォン・カーウァイ監督、「花様年華」未公開フッテージをオークションに出品
2021年9月12日 10:00

香港映画の巨匠ウォン・カーウァイ監督が、代表作「花様年華」(2000)の未公開映像を含む、自身初のNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)作品を、世界的オークションハウスのサザビーズが10月に香港で開催する「モダン・アート・イブニング・セール」に出品することが同社から発表された。
作品名は「In the Mood for Love - Day One(英題)」。同作の撮影初日の未公開映像で構成される短編映像で、トニー・レオンとマギー・チェンが映画の象徴的な恋人たちとはまったく異なるキャラクターを演じている貴重な映像が含まれる。カーウァイ監督の製作ジェット・トーン・フィルムズの創立30周年を記念したコラボレーションで、サザビーズにとって初めてのアジア映画のNFT作品となる。
カーウァイ監督は今回のNFT作品について以下のコメントを発表した。「『花様年華』の最初の思いはどこから来たのか? それはわからない。確かなことは、1999年2月13日が、その思いを実行に移した最初の日であるということだ。映画製作の初日は、理想の恋人との初デートのように、薄氷を踏むような恐怖と喜びに満ちている。矢は弓に戻ることはないが、20年経ったいまでもこの矢は舞い上がっている」
また、「In the Mood for Love - Day One(英題)」が出品された翌日の10日には、ジェット・トーン・フィルムズが保管するアーカイブから、小道具や衣装、ポスター、写真など30点がオークションに出品される。なかには、「ブエノスアイレス」(1998)でレスリー・チャンが着用していた黄色のレザージャケットも含まれている。いずれのアイテムも、カーウァイ監督が自ら選定し、サインをするという。
「In the Mood for Love - Day One(英題)」のティーザー映像は、ジェット・トーン・フィルムズの公式Instagramに投稿されている。
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