「ルパン三世 PART6」ゲスト脚本家に湊かなえ、押井守ら豪華布陣 今回の舞台はロンドン
2021年9月1日 10:00

テレビアニメ「ルパン三世 PART6」のゲスト脚本家陣が発表され、作家の辻真先、芦辺拓、樋口明雄、湊かなえ、映画監督の押井守がオムニバスエピソードの脚本を執筆することがわかった。すでに発表されていた通り、推理小説家でアニメ・特撮の脚本も手がける大倉崇裕がシリーズ構成を担当。大倉によるメインストーリーと、ゲスト脚本家陣のオムニバスエピソードが絡み合う、謎多き“ミステリ・ルパン”が紡がれる。
「ルパン三世」アニメ化50周年を記念して制作される今シリーズは、ロンドンを舞台に、2つのキーワードでストーリーが展開される。1クール目で描かれるのは、「ミステリー」がキーワードの王道かつ斬新な謎解き物語。今回ルパンが狙うのは、英国政府を影で操る謎の組織レイブンが隠したお宝。スコットランドヤードやMI6、銭形警部が立ちはだかり、さらには名探偵シャーロック・ホームズもルパンの前に現れる。
シリーズ構成を務める大倉は、今作のストーリー設定を「ルパン三世でミステリーを。その依頼をいただいてから、シャーロック・ホームズの名前を思い浮かべるまで、あまり時間はかかりませんでした。五十年にわたって、世界各国の警察組織を翻弄してきたルパンファミリーと真正面から戦える人物は、やはり彼しかいないでしょう」と説明している。
また押井は、「まさか、またルパンに関わるとは夢にも思っていませんでした。シリーズ構成の大倉さんが、『好きに書いてください』と言ってくれたので好きに書かせてもらいました」と告白。湊は「小学生の頃、毎日学校から帰って一番に見るアニメが『ルパン三世』の再放送でした」と明かし、「まさかそこに脚本家として、錚々(そうそう)たるメンバーの一人に加わることができるとは! 当時の自分に、自慢したい気持ちでいっぱいです」と喜びを述べている。
さらに、キャラクターデザインの丸藤広貴が描いたキービジュアルが公開。エメラルドグリーンの背広に身を包んだルパンを中心に、次元、五ェ門、不二子、銭形警部らが配されている。
「ルパン三世 PART6」は、日本テレビ系で10月から放送。Hulu他配信サイトでも配信予定。11月3日にはアニメオリジナル・サウンドトラックが発売される。
ルパン三世でミステリーを。その依頼をいただいてから、シャーロック・ホームズの名前を思い浮かべるまで、あまり時間はかかりませんでした。五十年にわたって、世界各国の警察組織を翻弄してきたルパンファミリーと真正面から戦える人物は、やはり彼しかいないでしょう。また今回、各方面で大活躍されている方々が、脚本で参加してくださっています。どんな話が飛びだすか、どうぞ、お楽しみに!
半世紀前に『ルパン三世』を小説化したとき、
モンキーさんがイラストを描いてくれました。
今度は『ルパン三世』のシナリオを書きました。
いちばん見てほしいモンキーさんは、もういません。
50年の時の流れは激しいけど、でもきっとむこうで見ててくれるだろうな。
だってぼくが書いた『ルパン』だよ、絶対に面白いよ!
だからモンキーさんも、もちろんファンのみなさんも、絶対に見てください!
まさか、またルパンに関わるとは夢にも思っていませんでした。
シリーズ構成の大倉さんが、「好きに書いてください」と言ってくれたので
好きに書かせて貰いました。
責任はとれませんが、きっと大倉さんを始めとした皆さんが戦ってくれるのでしょう。
この脚本を採用してくれた製作者の皆さまの英断に感謝します。
13歳でアニメ『ルパン三世』に出会ったとき、それは当時盛んだったライトで洒脱で痛快な冒険活劇のエッセンスに思えました。そして半世紀、ルパン三世はこのジャンルの唯一無二のものとして私を夢中にさせ続けています。ありとあらゆる面白さをのみこんできたこのシリーズを、もし書くとしたら――そうだ、もう一つ自分が愛する「探偵小説」の世界だ!
ああ、深讐綿々たる怪人と名探偵は、かくてここに相まみえたのであります……。
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