ギリシャの映画製作事情、「テーラー 人生の仕立て屋」の場合は? 主演俳優が明かす「容易なことではない」
2021年8月26日 12:00

ギリシャ最大の映画祭「テッサロニキ国際映画祭」で3冠に輝いた「テーラー 人生の仕立て屋」で、主人公ニコスを演じたディミトリス・イメロスのメッセージ映像(https://youtu.be/EDX4MagT-uI)が披露された。
アテネで36年間、高級スーツの仕立て屋を父と営んできた寡黙なニコス。そんな中、不況がギリシャを襲い、店は銀行に差し押さえられ、ショックで父は倒れてしまう。途方に暮れたニコスは、手作り屋台で移動式の仕立て屋を始めることを思いつく。しかし、道端で高級スーツはまったく売れることはなかった。そんなある日、ウェディングドレスの注文が飛び込み、世界に1着しかないオーダーメイドドレスを作り始める。
イメロスは、ニコスを演じた姿とはうって変わり、白髪に髭をたくわえた風貌で「人生の再出発を描いた、希望に満ちた物語です」と本作を紹介。また、同時に行われた日本オフィシャルインタビューでは、ソニア・リザ・ケンターマン監督に主演をオファーされた時の経緯について、「私は舞台俳優として活動をしているのですが、彼女が私の出演する舞台を観てくれていて、『あなたをイメージして主人公をあてがきした物語があるので、ぜひ会って欲しい』と。私を主役に物語を書いてくれるなんて信じられず、とても嬉しくてね。実際に脚本を読んだら私の人生と重なって見えて、快諾しました」と明かす。
(C)Nikolas Kominisまた、ギリシャでの映画製作について聞かれると、「2年かけて2人で脚本を調整し、撮影に入りました。ただ、ギリシャで映画を撮影するというのは容易なことではないんです。小さな国ですし、予算もほとんどない。ひとまずできるところから始めようということで、私は約1年間、時間のあるときに実際に仕立て屋さんに行き、彼らの仕事内容を学びました」と振り返った。
あわせて新たな本編映像も披露され、ギリシャ・アテネの街角でニコスが女性たちのウェディングドレスを仕立てるシーンが収められている。
「テーラー 人生の仕立て屋」は、9月3日から東京・新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国公開。
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