「僕の姉ちゃん」黒木華&杉野遥亮の共演でドラマ化! 益田ミリ「このふたりのことを無限に見ていたい!」
2021年8月11日 12:00
雑誌「anan」で長期連載中の益田ミリ氏の人気漫画「僕の姉ちゃん」(マガジンハウス刊)が、黒木華、杉野遥亮の共演でドラマ化されることが決定。CMディレクターの吉田善子がドラマ初監督・初脚本を担当し、Amazon Prime Videoで9月から全話一挙先行配信、2022年にテレビ東京で放送される。
原作漫画は「すーちゃん」シリーズ、「スナックキヅツキ」など女性を中心に幅広い支持を得ている漫画家・益田氏の代表作のひとつ。素朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目の弟と、30歳の姉が鋭いツッコミを入れていくユーモラスな会話劇が描かれる。“僕の姉ちゃん”の「恋愛感」「仕事論」「力の抜き方」に関する鋭い批評に、思わず膝を打つはずだ。ドラマ版では主演の黒木が姉・白井ちはる、杉野が弟・白井順平を演じている。
監督・脚本を務める吉田は、テレビCMのダスキン「くらしのリズムを整えよう」シリーズ、ブルボン・ルマンドアイス「恋の味」篇などのディレクターを務めてきた。さらに「愛唄 約束のナクヒト」「461個のおべんとう」の清水匡、「オーバーフェンス」「まともじゃないのは君も一緒」」の高田亮も脚本を担当している。
ユーモラスで辛辣な姉・白井ちはると、姉に翻ろうされるが素直に話を聞いてくれる弟・白井順平は、両親不在のつかの間、二人暮らしをしている。仕事を終え帰宅した部屋で、お酒を飲み、それぞれ好きなものを食べながら、恋、仕事、趣味、人生にまつわる会話を繰り広げる。姉弟だからこそのぶっちゃけトークで炸裂する“姉ちゃんの本音“は、一見ひねくれていて意地悪なように聞こえるが、実はしごく真っ当で、順平は妙に納得してしまう。
黒木、杉野への一問一答、原作者の益田氏、吉田監督、プロデューサーの江川智氏のコメントは、以下の通り。
まず原作を読んで、どこを切り取ってドラマにするのだろう?と思いました。
お姉ちゃんの言葉が凄く沁みて、弟とのやりとりにほっこりしました。私にも弟がいるので、この姉弟の関係を楽しくやれればいいなと思いました。
ちはるは、ユーモアのあるとても魅力的な人物なので、キャラクターを大事にしながら、弟とのやりとりを楽しんでやれたらと思っています。
順平のようかどうかは分かりませんが、私にも弟がいるので二人の距離感や、会話の雰囲気が凄くわかりました。私の弟もいい奴なので、有り難いです。
二人の会話や、ゆったりとした空気感にクスッと笑っていただけると思います。
「あ、これは面白い作品になるだろうな、絶対」と思いました。そしてこの作品にほんのりとした温かさも感じたので、キャスト、スタッフの皆さんとぜひ一緒にものづくりができたらなと思いました。
第一印象は「なんだかつかみどころのない二人(姉と弟)だな」とは思いました。でもそんな二人だからこそ会話にはちょっとエッジが効いていたり、相手を思いやっていたりと、言葉の端々にただよう二人の雰囲気はすごく魅力的だと思います。また、二人の会話の中に本質的なことがたくさん出てくるので、それもすごく考えさせられました。
自分も順平と似たような経験をしたことがあり、彼の心情をよく理解できたので、スムーズに向きあえました。実は、「僕の姉ちゃん」は他の作品と並行しての撮影で、さらにクランクアップの翌々日から舞台の稽古開始という撮影スケジュールでした。それを知っていたので「さあ、ここから始まる数ヶ月は自分にとって厳しい戦いになるぞ」と思い、「よしっ!」と丹田に、自分自身に力を込めた感覚を覚えています。
やさしい姉なので、相手のことを思いやっている二人の関係性は素敵だと思います。でも姉ちゃんの方が年上だから、姉ちゃんから素直に接して欲しいです。姉ちゃんが格好つけるのなら、こちらも格好つけて接するし、素直になってくれるなら素直に接すると思います。
とりあえず第1話を見てください! こういう時代にということは関係なく、ちょっとでも温かい何かを心にお届けできる作品だと思います。見てホッとしたり、ドラマの世界観に注目したり、二人の会話から自分の中に何かを思い起こしてみたりと、いろんな受け取り方を楽しんでください。
85センチのテーブルを挟んで、毎晩缶ビールを飲みながら考えていることを話す二人は本当に愛おしく、どこかでこんな会話が繰り広げられているのなら世の中は素敵だなと感じながら撮影をしました。肉親であろうと他人であろうと、人と生活を共にする上でお互いの価値観をすり合わせるのは、ものすごく骨が折れ、面倒臭いことだと思います。それでも疲れて家に戻ると誰かがいて、あかりがついたり消えたりする。人と一緒に暮らすことって、悪くないなと思っていただけたらと思います。
大好きな益田ミリさんのシットコム(一幕もの)コミックを30分の連続ドラマで再構成し、黒木華さんにちはるを演じてもらったら…という思い付きがすべての始まりでした。黒木さん、杉野さんをはじめとした愛すべきキャスト、清水さん・高田さんという最高の脚本家チーム、そして長年念願だった吉田監督の長編デビューにたくさんのスタッフが力を貸してくださったおかげで「類まれなる日常ドラマ」が出来上がりました。秋の夜長にご自宅で、お酒やお茶や大切な人と一緒に、ぜひごゆっくりお楽しみください。