芹澤興人の「摩訶不思議な天使」イメージビジュアル公開! 池松壮亮が講評寄せる
2021年7月2日 10:00
俳優の芹澤興人が、石井裕也監督がオール韓国ロケで撮り切った最新作「アジアの天使」に、摩訶不思議な“天使”役で出演していることが明らかになった。芹澤は、石井監督が演出したテレビドラマ「おかしのいえ」(TBS系)でも天使を演じているが、公開を目前に控えたこの日、イメージビジュアルとメイキング画像が初披露された。
池松壮亮が主演する今作は、新型コロナウイルスの脅威が忍び寄る2020年2~3月、スタッフ及びキャストの95%が韓国人という日常とは異なるクルーを率いながら製作した意欲作。それぞれ心に傷を持つ日本と韓国の家族がソウルで出会い、新しい家族の形を模索するさまを描いたロードムービーだ。
芹澤が扮した天使は、パブリックイメージとして人々が容易に思い浮かべることができる姿とはかけ離れている。6月22日に行われたプレミア上映イベントで、出演のオダギリジョーはこの天使について「この映画の要所に出てきますけれど、その姿がちょっとヘンテコなんですね。何をしてヘンテコだと言うのか……、それは私たちの固定概念に他ならない訳ですが。ここで言う『天使』というものは、『奇跡』と同義語だと思う」と語っている。さらに、『奇跡』というものは、一生に一度起こるか起こらないもの。その『奇跡』がヘンテコだからって、それを否定することができるのでしょうか? 一生に一度、出会うかわからない『天使』がヘンテコであったとしても、それはむしろ愛すべき『奇跡』なのではないでしょうか。人生には様々な『ヘンテコ』が必要なんです」と説いた。
メイキング画像では、真冬の漢江で暖をとりながら石井監督とプランを話し合う芹澤の姿を確認することができる。主演の池松も、天使のビジュアルに関して講評を寄せている。
「この映画に登場する天使は、アジアの天使という言葉の本来持ついびつさと同様に、古くから西洋的なシンボルとして受け入れられ広く浸透した、今やその形を誰も疑うことのない天使のそれとは程遠く、変な姿をしています。そしてこの映画で描かれる登場人物たちもまた、それぞれが過去に囚われ、損失を抱えており、脆く、不完全で、ヘンテコな人生を歩んでいます。彼らに訪れる奇跡は、インスタ映えするような美しいものじゃないのかもしれない。西洋のように眩しい光が訪れるわけじゃないのかもしれない。それでも彼らは、何かを信じ、誰かを想う強い力を持っている。あなたは信じないだろうけど、白人でもなく、黒人でもなく、西洋史にのらない私たちアジアの天使に、もし本当に会えたならば。そしてそんな奇跡を、誰かが共に信じてくれて、共に生きてゆくことができるならば。その時私たちは、囚われていた価値を脱ぎ捨て、希望を得て、新しい時代を共に切り拓いてゆけるのではないかと、思っています」
映画は、本日7月2日から全国で公開。
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