特殊メイクで原爆の悲惨さをリアルに「8時15分 ヒロシマ 父から娘へ」予告編、場面写真公開
2021年7月2日 18:00

広島に投下された原子爆弾を至近距離で被爆した父の凄絶な体験を綴った美甘(みかも)章子のノンフィクションを映画化した「8時15分 ヒロシマ 父から娘へ」。美甘氏が「原爆の悲惨さを、若い世代に知ってもらうためにリアルさを追求しました。NYの特殊メイクのスペシャリストと、火傷の状態など復元にかなりの時間をかけて試行錯誤しました」と語る、こだわりが映し出された予告編と場面写真が公開された。
「8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心」の著者美甘が、自らエグゼクティブプロデューサーを務め、地獄のような状況にあっても生きることを諦めなかった父の思いと、父から娘へ受け継がれた平和へのメッセージを描く。J.R.ヘッフェルフィンガー監督やプロデューサーら30代の若いアメリカ人が原爆の真実に取り組んだ。
1945年8月6日、広島。父とともに建物疎開の準備をしていた19歳の美甘進示は、自宅の屋根に上り瓦を剥がしていた。その時、激しい光が進示を襲い、一瞬にして暗闇の中へと突き落とす。世界で初めて投下された原子爆弾は広島中を焼き尽くし、7万人以上もの命を奪った。焼けただれた体を引きずりながら助けを求めてさまよう進示は、激痛から解放されたい一心で死さえ願うが、父の力強い言葉に支えられ、懸命に前へ進むのだった。それから40年後、進示の平和への願いが形となってニューヨークの国連本部に届く。しかしその数年後、ニューヨークを訪れた進示の娘・章子は驚くべき事実を知る。
予告編は、父・進示が「激しい光が一瞬にして進示を真っ暗闇の奈落の底に突き落とした。史上初めての原子爆弾は広島中を焼き尽くし、瞬く間に7万人以上の命を奪った……」と、娘・章子へそのときの恐怖を克明に語りながらも許す心を説く場面を活写。美しい旋律とリアリティあるCG映像で表現している。
新宿・K's cinemaで7月31日から、広島・八丁座で8月6日より上映され、今夏に全国順次公開。
(C)815 Documentary, LLC
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