純愛モンスター「リカ」誕生秘話 高岡早紀の起用理由は「堂々と“28歳”と言える年齢不詳の魅力」

2021年6月5日 20:00


「リカ」シリーズのドラマ化は“運命ともいえる再会”がきっかけだった!
「リカ」シリーズのドラマ化は“運命ともいえる再会”がきっかけだった!

2019年10月に東海テレビ・フジテレビ系全国ネットで放送され「この女、怖すぎてヤバい!」とTwitterのトレンド入りを果たした連続ドラマ「リカ」。エピソード0にあたる「リカ リバース」に続き、劇場版「リカ 自称28歳の純愛モンスター」が6月18日に公開を迎えようとしている。

劇場版の原作は、「リカ」シリーズの「リターン」。主演はドラマ版に続き、高岡早紀が担当。衝撃的なセリフ、誰もが目を奪われてしまう振り切った演技で“「リカ」ワールド”へ引き込んでいく。本作は「スリラー」「サスペンス」だけではなく「純愛」「アクション」「ホラー」といった要素もてんこ盛り。ゾッとする怖さもありながら、時には笑いながら突っ込んでしまう部分が満載なのだ。

このほど、ドラマ・映画をともに手掛けた共同テレビプロデューサー・栗原美和子氏のコメントを、映画.comが独占入手。「リカ」の誕生秘話、ハマり役との意見も多い高岡のキャスティング理由などを明かされた。

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■「リカ」シリーズのドラマ化――きっかけは、運命ともいえる再会だった

栗原氏:私がフジテレビでドラマを作っていた頃、テレビ朝日で浅野ゆう子さん主演で「リカ」が単発ドラマとして放送されて(2003年)、もの凄い衝撃を受けたんです。「あの浅野ゆう子さんが、こんなサイコパスを演(や)るなんて!?」と。とてつもなくエグいストーカーなんだけれど、ゆう子さんだからビジュアルは美しい。そのアンバランスさが絶妙に面白かった。

その後2010年に共同テレビに出向した後に、そのドラマは共同テレビ制作で、かつ原作も共同テレビが管理している、という事実を知り、俄然興味が再燃しました。しかも原作はシリーズとして沢山存在している。「だったら、美しい女優さんで、もう一度リカを蘇らせたい!」と思ったのです。

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高岡早紀の起用理由:リカの決めセリフ「雨宮リカ、28歳です」を言える年齢不詳の魅力

栗原氏:原作のリカは、ビジュアルも雰囲気も不気味な女性なんですが、前述したように浅野ゆう子さんが演じたリカはとても美しかった。今回も美しくて妖艶な女優さんに演じてもらいたい、というのが大前提。更には、原作者の五十嵐貴久さんに取材した際に、「リカは永遠の28歳だ」と仰ったのが一番印象強くて、堂々と「28歳です」と言っても違和感を抱かせない年齢不詳な魅力を持つ女優さんは……と考えた時にピンと閃いたのが高岡早紀さんです。

高岡早紀と最初に話し合ったこと「リカなりの正論を吐かせよう」

栗原氏:純愛モンスターだからこそ、彼女にしか見えない真理があり、普通の人間にとっては目から鱗…みたいな鋭い言葉を発する。そんなカッコ良さも備え持つキャラクターにしよう、と決めました。

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■実写化で最も苦労したのは「原作ファンの期待を裏切らないこと!」

栗原氏:原作はかなりグロテスクな描写が有ります。2003年のドラマ化の時代は、まだコンプライアンスがさほど厳しくなかったので、わりと原作に近い映像表現をしています。が、今は無理です。なので、別の表現方法をいろいろ模索しました。とは言え原作ファンの期待を裏切りたくなかったので、「タクシーに走って追いついてしまうシーンは必須!」と監督や脚本家と話し合いましたね。

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■ドラマの反響を受けて、映画化に手応え!イチオシの見どころは……やはり“あのシーン”だった

栗原氏:連ドラの放送が始まってから、世間が「高岡早紀が28歳と言い切ってる!」「舌打ち、最高!」「リカ、ターミネーターかよ!?」とか面白がってくれているのを感じて、「1回こっきりの連ドラで終えるには勿体ないキャラクターだな」と思いました。

とは言え、映画にする以上は、ドラマを超えるスケールが必要です。台本を作る前から、「ドラマではターミネーターだったリカが、映画ではスパイダーマンになります!」と断言していました(笑)。ので、ココは一番の見どころです。他には、ドラマではハーバリウムに凝っていたリカが、映画ではCGプリンターに夢中になっているところとか、アジトがステンドグラスとキャンドルで飾られていて、まるで韓流ドラマのヒロインみたいなところとか、バージョンアップしているリカに注目して観て頂きたいです。

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