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永野芽郁と菜々緒、喧嘩&暴言満載のバカリズムワールドで大暴れ!

2021年5月21日 13:30

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インタビューに応じた永野芽郁&菜々緒
インタビューに応じた永野芽郁&菜々緒

まるで“花園”のようなキラキラしたオフィスでにこやかに仕事をこなし、退勤後はデパートで同僚と買い物、恋にもダイエットにも全力投球。しかし、華やかなOLたちが、裏では“地獄”のような喧嘩に明け暮れ、頂点を目指して派閥争いを繰り広げている――!? そんな驚きの世界が絶大なインパクトで、どこかシュールに描かれる映画「地獄の花園」が、5月21日に公開となる。「架空OL日記」のリアリティ溢れるOL描写が評判を呼んだ、お笑い芸人のバカリズムが脚本を手掛けた。素敵なOLライフに憧れる主人公・田中直子を演じた永野芽郁、OLたちを牛耳る“悪魔の朱里”こと安藤朱里に扮した菜々緒に、激しい喧嘩アクションや暴言にも挑んだ撮影について、話を聞いた。(取材・文/編集部)

画像2(C)2021「地獄の花園」製作委員会

物語は、直子や朱里が働く会社「三冨士」に中途入社してきたカリスマヤンキー・蘭(広瀬アリス)の登場で大きく動き出す。直子と蘭は友情関係で結ばれていくが、やがて蘭をめぐり、「三冨士」は全国のOLたちから狙われることに。壮大かつ、どこまでもバカバカしいストーリーが、喧嘩と暴言てんこ盛りでハイテンションに進んでいく。「Perfume」「サカナクション」、星野源などのMVで知られる関和亮監督による映像美や、個性豊かなキャラクターたちのビジュアルからも目が離せない。最初に脚本を読み、世界観を知ったとき、どのような印象を抱いたのだろうか。

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永野「脚本を読み始めたときは、『何この世界?』と思いながら、『こんなにぶっ飛んだ世界を1本の映画にするなら、少しでもリアルに落としこみたいな』と考えました。でも読み終わったときは、不思議なもので、その世界に自分が入りこんでいて『これがエンタテインメントか!』と。バカリズムさんの『架空OL日記』を全部見ていたので、バカリズムさんが脚本を手掛けて、関さんが監督をされると聞いただけで、『やりたい』と思いました」

菜々緒「本当に“バカリズムさん節”が炸裂しているな、という脚本でした。ビジュアルや激しいセリフなど、いろんな要素が刺激的で、渋滞する映画だなと思いましたね。楽しい要素が盛りだくさんでした」

画像4(C)2021「地獄の花園」製作委員会

劇中には、強烈なキャラクターが次々と登場する。圧倒的に喧嘩が強く、社内を制圧していく蘭。朱里とともに会社の三大勢力を形成する“狂犬紫織”(川栄李奈)と“大怪獣悦子”(大島美幸)。直子たちの会社をつけ狙う「株式会社トムスン」“魔王赤城”(遠藤憲一)と、赤城が率いる精鋭部隊「トムスン三銃士」(勝村政信松尾諭丸山智己)。都市伝説のような存在として崇められてきた、“地上最強のOL”鬼丸麗奈(小池栄子)。通り名とビジュアルを見ているだけで、思わずニヤリとしてしまうようなはまり役のキャストたちが、スクリーンで大暴れする。永野はOL生活を満喫し、社内の抗争とは距離をとり、クールに傍観する直子役を務めた。しかし直子は、途中である出来事によって、知られざる一面が明らかになっていく。

永野「直子自身は普通のOLとしてずっと過ごしていきたいと思っているけれど、そのなかでいろいろと葛藤が生まれて、『自分はどうすれば良いんだろう』ともがきながら戦っていくのは、いちばん人間味があるなと感じました。普通のOLに見えるけれど、『実は強かった』という設定。ギャップを出すためにアクションで見せていかないといけない、動き始めたら『何こいつ?』と思わせる強さがないといけないので、アクションをしっかり落としこんで、自分の体と相談しながら頑張りました」

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一方の菜々緒は、自身初のコーンロウと奇抜なメイクで周囲を威圧し、“悪魔の朱里”と恐れられる存在を、圧倒的なオーラで演じ上げた。

菜々緒「演じてみて、とにかく楽しかったですね。大人が真剣にふざけているという感覚がすごく強くて。今まで自分が培ってきた強いキャラクターをぶつける感じでした。朱里は姉御肌で、女同士の友情も描かれています。OLたちの日常に『あるな~』と共感してもらえる部分と、(コロナ禍の)いまだからこそ、仲間とのつながりや、支え合うことの大切さも感じられて、『素敵だな』と思ってもらえる作品だと思います」

画像6(C)2021「地獄の花園」製作委員会

奇想天外な世界観を支えているのは、キャスト陣によるアクションだ。なかでも永野は、「ゼロからのスタートだった」と語る通り、本作でアクションに初挑戦し、クランクインの約5カ月前からトレーニングを積んだ。またワイヤーを駆使したアクションにも挑み、浮世離れしたスペクタクルなシーンを実現させている。

永野「広瀬さんや小池さんと一対一のシーンは、お互いにテンポを合わせてやっていく必要がありました。正確にやらないとアクションが成立しないし、ちょっと失敗したらケガをしてしまうという緊張感もありました。クランクインする前に、『初めまして』といいながら(笑)、一対一で練習して。そういう意味では、他にはない距離の縮め方ができましたし、信頼関係も築くことができました。広瀬さんとは、最後には何も言わずともお互いのリズムがわかって、本番は練習より何倍もアクションが早くなって。カットがかかったあと、皆で拍手したのを覚えています。撮影期間中もずっと一緒にいましたし、最後には『私たち、何でもできるね!』というくらい、スムーズに撮影が進みました」

永野は広瀬や小池との長尺のタイマンだけではなく、ひとりで多数の敵をなぎ倒していく抗争シーンなど、様々なシチュエーションで華麗なアクションを“魅せて”いる。

永野「大人数との喧嘩シーンは、続々と襲いかかってくる人たちを倒していかないといけないので、ひとつでもずれると、すぐに止まってしまう。一対一と大人数、どちらも違う緊張感と、すっきりする爽快感がありました。完成した作品を見て、初めて『このアクションがこうつながるんだ』とわかる部分もあって、『私、強い!』と感動しました(笑)」

画像7(C)2021「地獄の花園」製作委員会

菜々緒「すごかったですよ。とんでもない量の敵と戦うシーンを長回しで撮っているとき、頑張っている姿を、目の前で見ていました。戦うシーンがたくさんありましたよね。私が演じた朱里のアクションには『クールで洗練された感じ』というテーマがあったので、スタイリッシュで華麗な戦い方をする。キャラクターの性格を反映して、それぞれのアクションを作ってくださっていたようです」

敵のOLたちを袋叩きにした蘭が「ルミネってまだ空いてるかな?」とソワソワしたり、傷だらけでティッシュを鼻につめたOLたちが粛々と仕事をこなしていたりと、ゆるい“OLあるある”と、激しい“ヤンキーあるある”の独特なリズムがクセになる。また“新人類”ともいうべきヤンキーOLならではの暴言(「気安く触んなよ、今日おろした服なんだからさ」「てめぇ二度とピラティスできねえ体にしてやろうか?」)にも、クスリとさせられる。そんな劇中のギャップにちなみ、撮影を通して知った「互いの意外な一面」についても聞いてみた。

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菜々緒「芽郁ちゃんは、意外と体が硬い(笑)。アクションもやっていたし、話し方もゆるやかだから、体も柔らかいのかなと思っていたので……、そのギャップは面白いよね(笑)」

永野&菜々緒:爆笑

永野「菜々緒さんはキリッとしていて、『かっこいい女性の代表』じゃないですか。でも明るく笑顔で話してくだるので、本当にキュンとしました」

菜々緒「これまで演じてきた役のイメージもあって、怖い印象がどうしてもついてくるので、普通に挨拶しただけで好感度がアップする(笑)。すごくラッキーな人間なんですよ」

永野「でも、怖い印象はなかったです。スタイルが良過ぎて、皆が『女神様!』と思うタイプの方だと勝手にイメージしていましたが、仲良くお話しできて嬉しかったです」

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喧嘩が強いだけではなく、友情にあつい直子や朱里は、誰もが憧れてしまうような存在。最後にふたりがイメージする「かっこいい女性像」を教えてもらった。

永野「しなやかで、人のことをよく見て動ける方は素敵ですし、自分もそうなりたいなと思いますね。自分のことで精一杯になってしまうので、プラスで誰かを見ていられる余裕があるのは、理想だなあと思います。近しい人だと、母が憧れの存在ですね。自分以外に絶対的に守らなければいけない存在である私を、20年間も育ててくれたんだなと思うと、尊敬します」

菜々緒「精神的にも肉体的にも自立している強い人は、どんな時代でも生きていけるんじゃないかなと思いますね。最近は女性でトップに立っている方が世界的にも多くなってきていて、これからもどんどん増えてくると思います。トップをはって何かを守る姿は、本当にかっこいいなと思いますね」

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