「ハチとパルマの物語」ロシアの映画祭でグランプリ受賞 監督「秋田犬にも感謝」
2021年5月17日 19:00

“忠犬パルマ”の姿を描いた日露共同製作映画「ハチとパルマの物語」が、ロシアのサンクトペテルブルクで開催された第29回ビバロシア映画祭のコンペティション部門で、作品賞にあたるグランプリを受賞した。
本作は、2年もの間空港で飼い主を待ち続け、今もロシアで多くの人々に語り継がれる実話“忠犬パルマの物語”を映画化。パルマを見守り、孤独を分かち合う少年コーリャとの触れ合い、大館の秋田犬たちとの絆などを描く。
同映画祭でのグランプリは審査員の満場一致で決定し、アレクサンドル・ドモガロフJr.監督は「僕ら若い映画制作者にとって、今後の励みになる賞であり、大変光栄です。新型コロナの影響で、ネットで映画を見る人が増えていますが、映画はやはり、みんなで劇場で見て感動を共有してほしいと思います。会場に来られなかった日本のスタッフと秋田犬にも感謝します」と喜びを語った。

また、本作の試写会が5月16日、東京・武蔵村山市のイオンモールむさし村山で開催された。新型コロナウイルス対策に配慮したペット同伴可能のドライブ・イン・シアター形式で行われ、上映前には愛犬家として知られる「エレキコミック」のやついいちろう、ロシア人YouTuberコンビとして活動するピロシキーズによるトーク動画が公開された。

やついは今年10歳になるという愛犬・こぶしを紹介し、こぶしと出かけるために免許を取り、車を買ったことで、文字通り「人生が変わった」というエピソードを披露。本作については「ムカつくのは(パルマを空港に置き去りにした)飼い主です。解せない。何か方法はあるだろうと思う。ただ、(映画の舞台の)70年代のロシアはそういう感じだったのかもしれない。一途だからね、犬は。それがグッと来る」と愛犬家の目線で熱く語っていた。
「ハチとパルマの物語」は5月28日から全国公開。
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