柳楽優弥&田中泯、葛飾北斎の絵に「圧倒された」 書家・紫舟のパフォーマンスも
2021年5月14日 15:00

世界的アーティスト、葛飾北斎の知られざる生涯を描く「HOKUSAI」のトークイベントが5月13日、東京・江戸東京博物館で行われ、主演の柳楽優弥、田中泯、ゲストとして書家・芸術家の紫舟が登壇した。
同館の特別展「冨嶽三十六景への挑戦北斎と広重」(現在は休止中)を特別に見てきた柳楽と田中は、「これだけの名作の本物が集結しているという状況に、ただただ圧倒されてしまいました。1つの作品を描くのにものすごいプロセスや時間を経て描かれたものだということを知り、素晴らしい傑作を見ることができて、とてもパワーをもらいました」と話し、田中も「とっても驚きました。小さい頃に、マッチ箱に全部印刷された『冨嶽三十六景』があって、一生懸命集めていたんですが、(実物は)マッチ箱の大きさと違って、小さい人が克明に掛かれていてやっぱり北斎はすごいと改めて思いました」と語る。
(C)2020 HOKUSAI MOVIE紫舟は、本作の鑑賞後に制作意欲が沸々と湧き、一気に大きな和紙に70もの作品を描いたことを明かし、柳楽の演技については「プロになると呼吸と線が合ってくるんですが、柳楽さんの筆は呼吸をしているようでした。絵描きは手にも目がないと描けないのですが、柳楽さんの手には目がついていて美しい所作で見惚れてしまいました」と絶賛。田中が演じた北斎についても「物理的に存在するものではなく、目では見えないものを描こうとしているんですが、風を見つけたときの狂気に満ちた(田中)泯さんの笑顔が頭に残っています。北斎が表現したいものに出会って、狂気の笑顔になったんじゃないかな」と、印象に残ったシーンについて話した。
(C)2020 HOKUSAI MOVIEイベントでは、紫舟が「HOKUSAI」をイメージした作品をライブパフォーマンスで披露することに。マスコミ陣が見守る中、“生き抜け”という文字とともに、北斎の作品「神奈川沖浪裏」を彷彿させるダイナミックな波に、カラフルな配色がされた絵を完成させた紫舟は「私たちは非常に困難な中にいますが、この映画でもう一回立ち上がってみよう、踏ん張ってみようという気持ちになり、波を起こして、太陽のような光の色である赤や黄色を入れて“生き抜け”というメッセージをいれさせていただきました」と説明。
(C)2020 HOKUSAI MOVIE柳楽は「圧倒されました、生き抜けという言葉はこの時代に響く。北斎を通して生命力を感じます」、田中はただただ一言「いいですね」とこの日1番の笑顔を見せていた。
「HOKUSAI」は、5月28日に全国公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
「Ryuichi Sakamoto: Diaries」あらすじ・概要・評論まとめ ~命と音に向き合う“人間・坂本龍一”を通じ、最期の日々を想う映像体験~【おすすめの注目映画】
2025年11月27日 06:00
映画.com注目特集をチェック
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
BS12 年またぎ映画祭2025
【全部無料の神企画】筋肉・秒殺・脱獄・名作でストレス即・爆・散!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!
提供:BS12
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「こんなに面白かったのか!!」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
「ズートピア2」「アバターF&A」「楓」など超注目作を“500円”で観る!
【知らないとめっっっっっっっちゃ損!】絶対に読んでから観に行って!!!!!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー