バラの国際コンクールを完全再現 「ローズメイカー 奇跡のバラ」冒頭映像公開
2021年5月2日 08:00
崖っぷちのバラ育種家が、素人3人と共にバラコンクールに挑むさまを描く「ローズメイカー 奇跡のバラ」の本編冒頭映像が披露された。パリのバガテル公園で開催されるコンクールを忠実に再現したシーンを収めている。
フランス郊外で、父に遺された小さなバラ園をひとりで経営する頑固者のエヴ(カトリーヌ・フロ)。かつては優秀なバラ育種家として名を馳せていたが、今や愛するバラ園は倒産寸前だった。人を雇う余裕もなく、職業訓練所から派遣された3人の素人たちがスタッフとして加わることに。しかし、バラのことを全く知らない彼らは手助けどころか、一晩で200株のバラをダメにしてしまう。そんななか、エヴは世界初となる新種のバラの交配を思いつき、全てをかけてバラ・コンクールに挑むことを決意する。
冒頭映像は、バガテル国際バラ新品種コンクール会場に急ぐエヴの姿から始まり、バラが満開の会場でコミカルな会話が繰り広げられる。
京成バラ園のヘッドガーデナー&ブリーダーとして活躍する村上敏氏によると、育種家にとって同コンクールで認められることは「芸術の都パリといわれる通り、世界が認める美しさ、香り、それに加え丈夫で育てやすいというお墨付きをいただいたということです」と説明。交配についても「交配自体は簡単です。ただし、親と同等の子供が生まれる可能性は一般的に1万の種に対して1~2株。親を超えるような快挙はその何倍もの確率です」と話している。
「ローズメイカー 奇跡のバラ」は、5月28日から東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。