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フランソワ・オゾン監督「Summer of 85」 少年たちの破裂しそうな恋の衝動が押し寄せる予告&ビジュアル

2021年4月22日 19:00

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英作家エイダン・チェンバーズの小説「Dance on My Grave」(「おれの墓で踊れ」)を映画化
英作家エイダン・チェンバーズの小説「Dance on My Grave」(「おれの墓で踊れ」)を映画化
(C)2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINEMA-PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES

フランソワ・オゾン監督が、少年たちのみずみずしいひと夏の恋を描く「Summer of 85」の予告編とビジュアルがお披露目された。「THE CURE」の名曲「In Between Days」が流れる映像には、16歳の少年アレックスが抱える、破裂しそうなほどの恋の衝動が映し出されている。

物語の舞台は1985年、夏のフランス。セーリングのため、ヨットで沖に出たアレックスは、突然の嵐に見舞われ、18歳のダヴィドに救助される。アレックスにとって、自然体で自信に満ち溢れるダヴィドは、眩しいほど魅力的だった。急速に惹かれ合い、恋愛感情で結ばれるふたり。ある日ふたりは、ダヴィドの提案で、「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てる。その後、ダヴィドの不慮の事故死で、幸せな日々は突然終わりを迎える。

予告編では、ノスタルジックな雰囲気漂うフィルム撮影で、色鮮やかな青春の数々が切り取られている。「彼を拒めるはずがなかった」「ほんの一瞬も離れたくなかった」――アレックスがダヴィドを愛すれば愛するほどに湧き上がる、“満たされない気持ち”。激しい感情が交錯し、初恋の甘美さと痛みに、胸がしめつけられる映像となった。

ビジュアルは、永遠の別れが訪れることなど知るよしもないアレックスが、愛を噛みしめるように、ダウィドに頬を寄せる姿を活写。「あの夏の君を、心に刻んだ」というコピーが刹那の恋の終わりを感じさせる、エモーショナルな仕上がりとなった。

画像2(C)2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINEMA-PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES

2重螺旋の恋人」「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」のオゾン監督が、17歳の時に出会い感銘を受けた、英作家エイダン・チェンバーズの青春小説「Dance on My Grave」(「おれの墓で踊れ」/徳間書店刊)を映画化。「いつか長編映画を監督する日がきたら、その第一作目はこの小説だと思った」と語るほど、思い入れの強い作品だ。約35年の時を経て、自身の10代当時の感情を投影し、誰しもに訪れる初恋の衝動、圧巻の映像美と巧みな演出で表現した。オゾン監督がオーディションで見出したフェリックス・ルフェーブルとバンジャマン・ボワザンが、それぞれアレックスとダヴィドを演じている。

本作は、第73回カンヌ国際映画祭でオフィシャルセレクションである「カンヌレーベル」作品に選出され、第15回ローマ国際映画祭で観客賞を受賞。海外メディアからは、「オゾンの独創性を改めて教えてくれる」(Variety)、「病的なまでにロマンチック」(The Guardian)、「スタイリッシュかつ繊細」(Times)、「若さのスリルと初恋の駆け引きを見事に捉えた」(EMPIRE)、「激しくも感動的な物語」(Screen International)など、絶賛評が相次いでいる。

Summer of 85」は、8月20日から新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国で順次公開。なお4月23日から、ムビチケカード(税込1500円)が発売される。アレックスとダヴィドが過ごした夏の一瞬を切り取ったポストカード(3枚セット)が、劇場購入特典として配布される。

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