大杉漣さんの夢だった「映画バイプレイヤーズ」公開、田口トモロヲ「喜んでいると思う」
2021年4月9日 22:00

「バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら」が4月9日、全国206館で封切られた。元祖バイプレイヤーズの田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、連続ドラマのシーズン1からレギュラー出演する北香那、“若手チーム”の濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子と松居大悟監督が東京・TOHOシネマズ日比谷での初日舞台挨拶に顔をそろえた。
リーダーの大杉漣さんが2018年2月、ドラマのシーズン2の撮影終盤に急逝。映画化は大杉さんがドラマの開始当初から熱望していたもので、田口は「漣さんもきっとこの日を喜んでいると思う」と感無量の面持ち。光石も、「100人の俳優は皆、大杉さんの遺志を継いで出ています」と胸を張った。

松重は、「大杉さんが突然いなくなったのがいまだに信じられない。今日もスクリーンの後ろで待機しているようで、グッときています。僕らが前面に立って出るのは最後。大杉さんの魂が全国206館の人に届けばいい」と期待。遠藤は、「30代の頃、光石さんも出ていた低予算の単館系映画は初日の客が4人だった。この光景を見たら、漣さんもビックリしているんじゃないかな」と満場の客席を見つめるなど、それぞれに思いをはせた。

全員が本人役で出演している中、唯一、ジャスミンという役名がある北は「おい、おまえら、ジャスミンだよ~」とキャラクターになり切って挨拶。濱田が監督する自主映画の主演で、大杉さんの愛犬の名を冠した「風(ふう)」も登場し、北は「頭が良くて、撮影中もずっと待っていて偉いなあと思っていた」と称えた。
若手チームもバイプレイヤーズ入りに大喜び。濱田は「先輩たちと楽しい毎日が過ごせ、若手チームは青春群像劇のようでぜいたくな撮影だった」と満足げ。柄本も「勉強になることをいっぱい見せていただいた」と感謝した。

同時撮影だったドラマのシーズン3の演出も手掛けた松居監督は、「映画の中に大杉さんの魂を存在させることができた」と自信たっぷり。さまざまな映画やドラマのパロディも取り入れているが「ギリギリ、アウトなところだと思うが、今のところ怒られていないので大丈夫でしょう」と自らに言い聞かせた。

そして、年功序列で新リーダーとなった田口が「100人の俳優が出ているので、1人が1人ずつ友達を紹介すればねずみ算式に観客が増えることになる。皆さんも友達1人に紹介して、世界初のねずみ講ムービーとして一緒に育ててください」とのアピールで締めくくった。
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