忘れられない“あの日”を映画撮影セットで再現 仏ロマコメ「ベル・エポックでもう一度」6月公開
2021年3月19日 11:00

第72回カンヌ国際映画祭出品作品で、セザール賞では3部門を受賞したダニエル・オートゥイユ主演最新作「LA BELLE EPOQUE」(原題)が邦題「ベル・エポックでもう一度」として、6月公開される。
デジタル化された社会の変化についていけない元売れっ子イラストレーターのヴィクトル。仕事を失い、妻のマリアンヌにも見放されてしまった父を元気づけようと考えた息子は、友人が始めた“タイムトラベルサービス”をプレゼントする。映画製作の技術を応用して客の戻りたい過去を広大なセットに再現する体験型サービスだ。ヴィクトルはリクエストした「1974年5月16日のリヨン」のセットに行くと、まさに1974年のリヨンの街並みと彼が泊まったホテルがそこにあった。今はなき想い出のカフェで、アントワーヌの恋人で女優のマルゴが演じる“運命の女性”と出会うヴィクトル。記憶通りの輝かしき日々の再体験にすっかり夢中な彼を思いがけない出来事が待ち受けていた。
主人公のヴィクトルをオートゥイユ。妻のマリアンヌには、ファニー・アルダンと、フランス映画界を代表する名優が共演。さらに、タイムトラベルサービスの生みの親で総監督を務めるアントワーヌにはギヨーム・カネ。彼の恋人でヴィクトルの運命の女性を演じることになったマルゴにはドリア・ティリエ。本作が監督は本作が2作目となるニコラ・ブドス。
2019年のカンヌ国際映画祭で上映されるや、「甘くて独創的なリチャード・カーティスのような、観客を楽しませるロマンチック・コメディーだ」(Screen Daily誌)と評され、その後のフランス公開時には当時全世界でスーパーヒットを記録していた「ジョーカー」から興行ランキングの首位を奪って初登場第1位を記録。国内最高峰の賞となるセザール賞3部門受賞&8部門ノミネートも果たした。6月に東京・シネスイッチ銀座ほかで公開。
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