父と自閉症の息子の逃避行 「旅立つ息子へ」ユーモラスなやり取り収めた特別映像
2021年3月17日 17:00

東京国際映画祭のグランプリを2度受賞しているイスラエルの名匠ニル・ベルグマンの最新作「旅立つ息子へ」の特別映像が、公式YouTube(https://youtu.be/Wzt1NVi5Gps)で披露された。親子のユーモラスなやりとりと音楽が、チャップリンの名作「キッド」を彷彿とさせる。
自閉症スペクトラムの息子ウリの世話をするため、売れっ子グラフィックデザイナーというキャリアを捨て、田舎町でのんびりと暮らしているアハロン。別居中の妻タマラは息子の将来を心配し、全寮制の特別支援施設への入所を決める。定収入がないアハロンは養育不適合と判断され、行政の決定に従うしかなかった。しかし入所当日、大好きな父との別れにパニックを起こすウリの姿を目の当たりにしたアハロンは、自分が守ることを決意し、2人の逃避行がはじまる。
特別映像は、アハロンとウリが自転車に乗っているシーンから始まり、2人の和やかなやり取りや、ウリを施設に入れようとするタマラとの会話などが収められている。モデルとなったのは、脚本を手がけたダナ・イディシスの自閉症の弟と、彼女の父親。イディシスの弟は、チャップリン演じる主人公が孤児の男の子を育てる「キッド」を繰り返し見ていることから、ベルグマン監督は本作の中核に「キッド」を取り入れた。
ウリの人物像について、べルグマン監督は「あらゆる点で脚本家ダナ・イディシスの弟をモデルにしていますが、私たちは映画として見られるように、キャラクターと俳優が一体になるように演出しました。映画は俳優が決まった瞬間から、新しい何かが起きなければいけませんし、俳優自身は与えられた役と一体化する必要があります。この相乗作用が完成したときに魔法は起きるのです。撮影中に脚本にはなかったニュアンスが生まれたのは、ノアムの演技がダナの書いた素晴らしいキャラクターと結びついたからでしょう」と、ウリを演じた新人俳優ノアム・インベルを絶賛している。
「旅立つ息子へ」は、3月26日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。
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