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選りすぐりの最新フランス映画を紹介 第3回「映画批評月間」開催

2021年3月4日 14:30

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「涙の塩」(フィリップ・ガレル)
「涙の塩」(フィリップ・ガレル)
(C)2019 RECTANGLE PRODUCTIONS –CLOSE UP FILMS -ARTE FRANCE CINEMA –RTS RADIO TELEVISION SUISSE

フランスの映画媒体、批評家、専門家、プログラマーとともに、アンスティチュ・フランセ東京が最新のフランス映画を紹介する「映画批評月間 フランス映画の現在」が、3月5日から開催される。上映時には、「カイエ・デュ・シネマ」の批評家や、映画監督のオンラインディスカッションも予定している。

2019年よりスタートし、3回目となる今回は、ゴダール、トリュフォーらヌーベルバーグの映画監督を輩出したことでも有名なフランスの伝説的映画雑誌「カイエ・デュ・シネマ」の新編集長マルコス・ウザルがセレクションを担当した。

今年は、ベスト作品の1本として選出されている「奥様は妊娠中」のソフィー・ルトゥルヌール監督を特集。フィクションとドキュメンタリーを融合しながら、カオティクな世界を模索する若者達をコメディタッチで描き出す、その独特な作風で注目される若手女性監督の作品群を紹介する。

発見すべき作家としては、ヌーベルバーグの監督たちの助監督、俳優を務め、「フランスのイーストウッド」とも評されるジャン=フランソワ・ステブナンの監督作3作を特集。ステブナンに捧げられたパトリシア・マズィの「走り来る男」のデジタルリマスター版も特別上映される。

また、「カイエ・デュ・シネマ」が今年70周年を迎えるのを記念し、同誌で批評家としてスタートし「リベラシオン」「トラフィック」などで映画と世界の関係を伝え続け、1992年の他界後も映画人に影響を与え続けているセルジュ・ダネーを巡る上映、ディスカッションも予定されている。。

3月5日~4月18日、ユーロスペース(3月5日のみ)、アンスティチュ・フランセ東京で開催。4月に大阪シネヌーヴォ、5月に京都出町座へ巡回。

▼上映作品一覧
■Bestof2019-2020
「ルーベ、嘆きの光」(監督:アルノー・デプレシャン、2019)
「叫んでいるなどとは思わないでください」(監督:フランク・ボーべ、2019)
「バーニング・ゴースト」(監督:ステファン・バチュ、2019)
「涙の塩」 (監督:フィリップ・ガレル、2020)
「思春期 彼女たちの選択」(監督:セバスチャン・リフシッツ、2020)
8月のエバ」(監督:ホナス・トルエバ、2020)
■ソフィー・ルトゥルヌール特集
「思い出の船乗り」(2011)
「セックス&フェスティヴァル」(2013)
「奥様は妊娠中」(2020)
エマニュエル・ムレ特集
「カプリス」(2015)
言葉と行動(ラブ・アフェアズ)」(2020)
ジャン=フランソワ・ステブナン特集
監督作品
「防寒帽」(1978)
「男子ダブルス」(1986)
「ミシュカ」(2002)
出演作品
「走り来る男(仮題)」パトリシア・マズイ(1988)
■セルジュ・ダネーを巡って
「現代の映画作家シリーズ ジャック・リベット 夜警」クレール・ドゥニ(1990)
秘密の子供フィリップ・ガレル(1979)
ヴァン・ゴッホモーリス・ピアラ(1991)

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