山崎賢人＆清原果耶、デビュー作手がけた三木孝浩監督との再タッグに「ワクワク」

世界的人気を誇る名作タイムトラベル小説を世界で初めて映画化した「夏への扉　キミのいる未来へ」の完成報告会見が2月13日、都内で行われ、主演を務める山崎賢人、共演する清原果耶と藤木直人、三木孝浩監督が出席した。

ロバート・A・ハインラインの名作SF小説「夏への扉」を原作に、舞台を日本に移して再構築。信頼していた共同経営者と婚約者に裏切られ、自身の会社や研究のすべてを奪われた科学者・高倉宗一郎（山崎）が30年間の冷凍保存から目覚め、2025年の東京で運命を変える冒険を繰り広げる。清原が主人公の恩人の娘・璃子を、藤木が宗一郎を手助けするヒューマノイドロボットを演じている。

当初、タイトルに「季節に扉ってどういうこと？」と戸惑いもあったと明かす山崎は、「冬に夏への扉を探すという、逆境でも進み続ける意味があると気づき、今では大好きなタイトルです」と笑顔。璃子との純愛ストーリーが物語のキーとなっており、「久々のピュアな恋愛で……、今までたくさん演じてきたはずですが、いい意味で恥ずかしい気持ちがありました」と照れくさそうな表情も。現時点で公開日は未定だが、「公開は延期になっちゃいましたが、いつか良い扉が開いて、公開できる日を楽しみにしています」と役柄同様、逆境にも前向きな姿勢を示した。

また、三木監督とは初主演映画「管制塔」でタッグを組んでおり、「信頼している三木さん、チームの皆さんとまた映画が作れる。そんなワクワク要素がありました」と回想。三木監督は「久しぶりに賢人くんとご一緒して、役者としてたくましくなっているのはもちろん、いい意味でピュアな青臭さが残っていて、宗一郎にぴったりだった」と明かし、「原作は古典中の古典小説。これは大変な企画だなと思いつつ、プレッシャーを楽しみながら、どこかレトロで人間の温かみを感じる作品に仕上がった」と胸を張った。

清原も三木監督の「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」でデビューを飾っており、「（オファー時に）原作のことは知らなかったが、また三木さんとご一緒できるというワクワクが大きかった。やりがいがあり、楽しい現場でした」と再タッグに喜び。一方、藤木は「ロボット役の藤木直人です。こういう挨拶は最初で最後かも（笑）」と照れ笑いを浮かべ、「人間役じゃないんだって、びっくりしました。ハードルが高いと思い、一度はお断りしたんです」と告白。これに対し、三木監督は「初耳です。本当にキュートなロボットを演じてくださった」と驚いていた。

「夏への扉　キミのいる未来へ」は2021年公開。アニメ「鬼滅の刃」で知られるLiSAが楽曲「サプライズ」を書き下ろし、実写映画の主題歌に初挑戦する。