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総工費3億円! “渋谷”を作り上げた「サイレント・トーキョー」撮影現場レポート

2020年11月6日 20:00

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撮影現場の様子を公開
撮影現場の様子を公開
(C)2020 Silent Tokyo Film Partners

豪華キャストが集まった「サイレント・トーキョー」の撮影現場に、映画.comが潜入した。撮影場所となった栃木・足利市に創出されたのは、世界的に知られる日本のランドマークとなる“渋谷のスクランブル交差点”。世界でも有数の交通量を誇るスクランブル交差点は、従来の映画撮影なら、絶対に撮影許可が下りることはないアンタッチャブルな領域である。だが、“渋谷スクランブル交差点でのパニックシーン”を実現させるために、スタッフは2019年5月から場所探しを開始。7月から8月中旬にかけて建設。11~12月に同所で撮影が実施された。この日は「SP」シリーズを手がけたヒットメーカー、波多野貴文監督の指揮の下、西島秀俊中村倫也広瀬アリス勝地涼加弥乃ら出演者、そして1万人近いエキストラが集まり、迫力のパニックシーンを作りあげた。

サイレント・トーキョー」は、ジョン・レノンオノ・ヨーコの名曲「Happy Xmas (War Is Over)」にインスパイアされた秦建日子の小説を映画化したクライムサスペンス。クリスマスの東京を突如襲った連続爆破テロに翻弄(ほんろう)される国家と人々の姿を克明に描き出した。この日、報道陣に公開されたのは、渋谷署の刑事・世田(西島)と泉(勝地)が、渋谷の雑踏の中で、不可解な行動を取るIT企業家・須永(中村)を目撃するシーン、そして人々が続々と渋谷に集まる中、浮かれた若者が「爆弾だ!」と騒ぎ立てたことにより、パニック状態に陥る……といった緊迫感あふれるシーンとなる。

撮影が行われたのは、栃木・足利競馬場跡地の一部(およそ2万2000平方メートル)の空間に、渋谷のスクランブル交差点を再現したオープンセットで、総工費は3億円。東武足利市駅からセットまでタクシーで移動した際、運転手さんからは「赤城山の方から冷たいからっ風が吹いてくるから防寒には気を付けるように」とアドバイスがあったが、その言葉通り、オープンセットに吹き付ける風は非常に冷たいものがあった。

波多野監督をはじめ、スタッフの誰もが「このオープンセットがなかったら映画はできなかった」と口をそろえるほどに、非常に完成度の高いセットになっている。西島も「原寸大で作られているので、まったく同じでしたね。きっと映画を観た方はびっくりされると思います」と自信を見せた今回のオープンセット。待ち合わせスポットとして名高い「ハチ公前」をはじめ、JRの自動改札機、交番、東横線や東京メトロの渋谷駅につながる「しぶちか」の階段入り口、センター街の入り口など、見慣れた光景が目の前に広がっている。落書きなどまで忠実に再現してあったのには驚かされた。また、夜の渋谷のさまざまなライトが照り返すさまも再現。照明の数は、照明機材会社が悲鳴をあげるほどに、在庫が許す限りの照明を借りあげ、使用したという。

1日1000人(撮影期間中の総勢は1万人)を超えるエキストラを動員し、極寒の中で行われた渋谷スクランブル交差点のシーンだが、犯人から声明が出されている爆破予告時間が「18:00」という設定となるため、日の出ているうちにリハーサル、日が落ちてから撮影を敢行。そのため、1日に撮影できるシーン数は1~3カット程度となる。渋谷スクランブル交差点で起きる前代未聞の大事件をあらゆる角度から捉えるため、何度もエキストラと共にテストを重ねていく撮影スタッフたち。時には巨大クレーンやドローンなども駆使し、迫力のスケールの映像を収めていった。緊張感あふれるシーンの撮影ではあったが、西島、勝地ともに、リラックスした様子で、時にエキストラともコミュニケーションを取りながら、士気を高めていた。

これだけの規模のオープンセットで撮ることに「監督冥利に尽きる」と満足そうな波多野監督は、「僕の作品の特徴であるステディカムを多用することで緊張感をいかに持続させるかを意識している。爆破のスケール感、臨場感を出すため、これまで以上に機材も駆使して表現できたら」と意気込む。カメラは最新のハリウッド超大作、ジェームズ・キャメロン監督作「アバター2」でも使用されるソニーのラージセンサーカメラ・VENICEを使用している。

今回の撮影を振り返った西島は「1000人以上のたくさんの方が、撮影に毎週末参加してくださって。なかなか大変な撮影だったのですが、本当にただただ感謝しかないという感じです。充実したすごいシーンが撮れているんじゃないかと思っています。グリーンバック・合成の部分が多かったので、ここにあのビルがあってとか、ここにモニターがあってとか、渋谷のスクランブル交差点をイメージしながらの撮影はいろいろ大変だろうなって思っていましたが、結構楽しくて。みんなもだんだん色んなビルが見えてきたって言って(笑)そういう話をしながら、とても面白い撮影を行いました」と話す。

広瀬は「あんなに大きなセットを見たのは初めてです。グリーンバックの部分も多かったので、映像になったらどうなるのかと楽しみにしています。駅の改札だったり、交番だったり、至るところ全てが細かくて感動しました」、勝地も「撮影の度に約1000人のエキストラの方が集まってくださって、そのおかげで迫力あるものになっていたと思います。再現された渋谷駅前で、ハチ公の方から西島さんと入ってくるところも、ワンカットで一気に撮ったので、なかなか経験できない事ですし、贅沢だと思いました。皆さんのご協力もあって楽しい撮影でした」と振り返った。

サイレント・トーキョー」は12月4日から全国公開。

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