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SMクラブで生死をさまよい、亡き妻と再会する……衝撃の北欧映画「ブレスレス」12月公開

2020年10月19日 18:00

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呼吸も止まるくらいに美しい愛と再生の物語
呼吸も止まるくらいに美しい愛と再生の物語
(C)Helsinki-filmi Oy 2019

第72回カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品されたフィンランド映画「DOGS DON'T WEAR PANTS(原題)」が、「ブレスレス」の邦題で、12月11日から公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルと場面写真がお披露目された。

妻を不慮の事故で失い、死んだように毎日を送っている外科医のユハ。救いを求めた先は、ふと迷い込んだSMクラブだった。喉元を締め付けられ、窒息寸前の生死をさまよっている間だけ、妻と再会できるのだ。失意の中を生きてきた男と、痛みを与えることでしか生きられない女。出会ってしまった2人の悲しみは、誰にも奪えない唯一無二の愛へと発展していく。

斬新なストーリーと卓越した演出力、完成された映像美で多くの観客に衝撃と感動を与えたのは、ユッカペッカ・バルケアパー監督。2014年に発表した「2人だけの世界」は、ベネチア国際映画祭、トロント国際映画祭のほか、世界40カ国の映画祭で上映。本国フィンランド・アカデミー賞(ユッシ賞)で7部門にノミネートされ、作品賞と監督賞を含む4部門を受賞。「ブレスレス」では、2020年フィンランド・アカデミー賞(ユッシ賞)に9部門選出され、主演男優賞を含む6冠という快挙を成し遂げている。

主人公ユハを演じるのは、「トム・オブ・フィンランド」のペッカ・ストラング。妻を亡くした喪失感を抱え、死の淵でのみ生きる糧を見つける男という難役に挑んでいる。また、ドミナトリクス(女性の支配者)として生き、ユハとともに更なる危険な愛の領域へと足を踏み入れるモナ役を、クリスタ・コソネンが演じている。

ポスターは、ユハとモナの異質な愛の形が垣間見える写真を使用している。神経が高揚するようなモナのSMルームの真っ赤な照明が印象的。死と隣り合わせの窒息状態から解放され、生の快感を味わうユハ。2人の“究極の純愛”を感じさせるビジュアルとなっている。

ブレスレス」は、12月11日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。

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