映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

堤真一&石田ゆり子が語る家族観 大事なのは“違いを尊重し合う”こと

2020年10月10日 08:00

リンクをコピーしました。
夫婦を演じた「望み」は公開中
夫婦を演じた「望み」は公開中
(C)2020「望み」製作委員会

堤幸彦監督がメガホンをとった「望み」が、10月9日から公開された。「愛する息子は殺人犯か、それとも被害者か」という“究極のシチュエーション”に置かれた一家の運命を描く本作。初共演で夫婦を演じた堤真一石田ゆり子に、撮影の思い出や家族との向き合い方を聞いた。

建築家として活躍する石川一登(堤)は、高級邸宅で平和に暮らしていたが、高校生の息子・規士が家を出たきり帰ってこなくなってしまう。行方を捜すうちに、規士が同級生の殺人事件に関わっている疑いが浮上してくる。被害者であろうとも規士の無実を信じたい一登、犯人であっても生きていてほしいと願う妻の貴代美(石田)、将来が壊されると不安を募らせる規士の妹・雅。それぞれの思いが交錯する中、事態は思わぬ方向へと突き進んでいく。
画像2

一家の大黒柱であり、思春期の息子を持つ一登を演じた堤は、自身のある経験から規士の目線で脚本を読んだそう。

堤「僕もほぼ学校に行っていなかった時期があります。そのとき、事実とは違うのに僕が暴走族に入ってバイクに乗っているという噂を流されて、それが母親の耳に入った。結局また学校に行くようになったのですが、精神的に負担になっていたであろう時期に、母親から『あんたを私は信じる』って言われました。それを言われたときに、この人のために悪いことはしちゃいけないって思いました。そういうことがあったので、脚本は息子の気持ちで読みました」

夫婦を演じた石田とは、本作が初共演となる。「シリアスな話なので、普段の会話はなるべく明るくしようと思っていましたが、石田さんは本番も天然なことをいろいろしてくる。段取りが覚えられないようで(笑)、すごく和ませてくれました」と感謝する。

「そんなことないです」とはにかんだ石田は、「今まで堤さんの舞台やドラマ、映画を拝見してきたので、いつかご一緒したいと思っていました。さすがだなと思うのは、台本通りにされることです。すべてが頭に入っている状態で現場にいらっしゃるんです。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、私は現場の空気優先でそのとき考えようとしてしまうところがあるので、ほかの方の動きによって、自分の動きを少し変えてしまうところもあります。堤さんからはしょっちゅう『台本通りにやらないね』と言われて、すみませんでした」と反省し、堤と笑い合う。

画像3

「すごく楽しい現場だった」と口をそろえる通り、子ども役を演じた岡田健史清原果耶ともいいコミュニケーションがとれたそう。

堤「撮影に入る前に家族で会いたいとお願いして、1回みんなで食事をしました。撮影で『初めまして、ここから家族です』と言われてもどこか気を遣ってしまうところがあると思うので。くだらない話でもいいからしたいと制作の方に伝えたら、『じゃあみんなでディズニーランド行きますか』と言われたのですが、いや、そういうことじゃないって(笑)」

石田「2人共とてもしっかりしていて、集中力もすごかったです。和やかな家族のシーンが少ないなか、全員が集中できていたので、とても頼もしかったですね。家族の雰囲気を出すのが一番難しいので、堤さんの食事会もとてもありがたかったです」

画像4

規士の事件をきっかけに、石川家は支え合い、ぶつかり合い、“家族”としての在り方について深く考えさせられる。本作のように家族と考えの違いが浮き彫りになったとき、2人だったらどう対処するのか。夫婦役を演じたのは偶然ではないと感じさせるような、共通する家族観が垣間見える答えが返ってきた。

堤「基本的に家族は自分とは違うと考えています。たまに娘の顔を見ながらこの子はどこからきたんだろうって、いまだに思ったりします。とにかく人間は一人ひとり違って、何を考えているかはわからない。家族であっても考え方が違うのが当たり前、もとから違う生き物だと常に思って接するようにしています」

石田「堤さんがおっしゃっているように、家族でも違いを尊重し合うしかないと思います。家族のなかでも相性がありますよね。どこかで他人であることを尊重することが大切だと思っていて、両親だと思うと腹が立つけれど、知らないおじいちゃんおばあちゃんには優しくできたりします。親だとどこかに甘えや期待が出てしまうので、意見が合わないようなときはそれを忘れて、尊重するようにしました」

画像5

堤真一 の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

凶悪

凶悪 NEW

死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化。取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じ、「先生」役でリリー・フランキーが初の悪役に挑む。故・若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版 NEW

内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る