「私たちは愛を交わして生きる喜びを実感した」天才デザイナーがジャンヌ・モローとの恋をカミングアウト
2020年9月26日 10:00
10月2日公開のドキュメンタリー「ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン」から、数々の映画衣装を手掛けたピエール・カルダンが、大女優ジャンヌ・モローとの恋愛について語る本編映像が公開された。
映画は、業界で初めて大衆向けプレタポルテに本格参入し、モードを民主化した天才ファッションデザイナーの波乱万丈な人生に迫ったドキュメンタリー。ファシズムが台頭する祖国イタリアからフランスへの脱出、先鋭的すぎるためにファッション界から敬遠された苦悩と反撃、劇場運営や高級レストラン「マキシム・ド・パリ」の買収、そして私生活と、波乱に満ちた97年間の記憶を、今なお現役で活躍するカルダン本人が語る。
このほど公開されたのは、新進気鋭の美男デザイナーとして女性からも同性からも愛されたカルダンが、運命の恋に落ちた大女優ジャンヌ・モローとの関係性を自らが語る映像だ。新進気鋭の美男デザイナーとして女性からも同性からも愛され、同性のパートナーもいたピエール・カルダン。ココ・シャネルの紹介で出会った二人は、ジャック・ドゥミ監督、ジャンヌ・モロー主演の映画「天使の入江」(63)の衣装をカルダンが担当し急接近。モローの猛アタックが実り、その後数年間、二人は公私に渡るパートナーとして交際した。
晩年、モローが芸術アカデミー会員に迎えられた時にカルダンが「ベネチアのダニエリ・ホテルの大きな寝室で私たちは愛を交わして生きる喜びを実感した」とスピーチし、それを聞いたモローが照れ笑い。フランスの文化史に残る才能を持つ二人の、過去の情熱的な恋愛の思い出に胸が熱くなる映像だ。
「ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン」は、10月2日から東京のBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開。