英国エリザベス女王、ハーベイ・ワインスタインから勲章をはく奪
2020年9月24日 14:00

[映画.com ニュース] 英国エリザベス女王が、ハリウッドの大物プロデューサーから性犯罪者へと転落したハーベイ・ワインスタインに過去授与した大英帝国勲章のはく奪を決定した。
ワインスタインは2004年、米アカデミー賞で作品賞とジュディ・デンチの助演女優賞を含む7冠を制した、米英合作映画「恋におちたシェイクスピア」(1998)のプロデュースをはじめとするイギリス映画産業への貢献が認められ、大英帝国勲章司令官(CBE:Commander of the Order of the British Empire)を授与されていた。
しかしこのほど、英公記録官報は「女王陛下は04年1月29日、ハーベイ・ワインスタインを大英帝国騎士団の名誉司令官に任命されたが、これを取り消し無効とする旨を命じられた。彼の名前は騎士団の登録簿から抹消される」と、エリザベス女王による決定を公示した。
経済、文化、芸能、スポーツ、社会奉仕活動などの分野において、革新的かつ卓越した功績をあげた人物に贈られるCBEだが、それだけに受章者に求められる道徳規範も厳しく、イギリス政府の公式ガイダンスには「(叙勲者は)常に模範となる良き市民であること」と記されている。同紙によれば、勲章がはく奪されるのは極めて稀であるものの、前例は思いのほか多いという。
イギリス政府の規則は、「不法行為で有罪判決を受ける、取締機関・専門機関から問責されるような不品行を働くなど、大英帝国勲章の信用と権威を失墜させた場合には、はく奪することがあり得る」としており、さらには爵位と勲章に関する“没収委員会”なるものまで存在する。勲章はく奪に際して最終決定を下す同委員会の規約には、「叙勲受章者が刑事犯罪で有罪判決を受け、3カ月を超える禁固刑に処された場合、無条件ではく奪することができる」と定められている。
17年、長年にわたり複数の女性に対して性的暴行とセクハラを繰り返していた事実が明るみに出たことがきっかけで刑事事件に発展し、第1級性暴行と第3級レイプで有罪判決を受けたワインスタインは現在、懲役23年の刑で米ニューヨーク州内の刑務所に服役中だ。
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