草なぎ剛、新人・服部樹咲から刺激受け開いた新境地 「“エピソードゼロ”草なぎ剛です」
2020年9月10日 16:00
[映画.com ニュース]草なぎ剛がトランスジェンダー役に挑む「ミッドナイトスワン」のイベントが9月10日、東京・虎ノ門のアンダーズ東京で開催された。この日は公開日(9月25日)にちなみ、世界最長となる925秒の予告編(https://youtu.be/2O8-2DvOxiI)をお披露目。草なぎをはじめ、共演した・服部樹咲、真飛聖、メガホンをとった内田英治監督が登壇した。
草なぎが演じるのは、身体と心の葛藤を抱えながらも、新宿のショーパブを舞台に生きる凪沙。オーディションで抜てきされた新人・服部が親の愛に恵まれずに育つも、バレエダンサーを夢見る一果役を務めた。一果が踊る「白鳥の湖」「アルレキナーダ」などの名作とともに、凪沙の母性の目覚めを、切なくも美しい“現代の愛の形”として描き出す。
イベント冒頭で上映された925秒の予告編に、草なぎは「まだ見てないんですよ……すみません(笑)」とまさかの暴露。しかし、挽回するように、「自分が演じているので、分かってます。もう見るまでもなく、この作品を愛しているので」と語り始める。「こんなに長い予告ってないじゃないですか。『こんなに見せちゃっていいの?』と思うけど、時代ですね……。925秒って15分くらいでしょ? ほぼ見せてる」と笑みをこぼし、「今の時代は思い切っていかないと、ダメでしょう! 『ミッドナイトスワン』は世界に羽ばたいていきますから」とまとめていた。真飛も「私の大好きなシーンがいっぱい入っていたので、ドキドキしちゃったんですけど。でもおなかいっぱいになるというよりも、もっともっと見たくなる予告編でした」と賛同し、草なぎは「作戦大成功!」と満足気だった。
トランスジェンダーという難役に挑んだ草なぎは、「今回、樹咲ちゃんは演技初めてだったんですけど、カメラの前に立つと、本当に一果にしか見えなかった。(事前に)考えてきたこともあったんですが、いろいろ考えて演じるんじゃなくて、樹咲ちゃんの目を見て演技しようと思ったらできました」としみじみ。特技であるバレエを生かし、本作で華々しい女優デビューを飾った服部は、「内田監督には『自然な感じで、演技をし過ぎている感じにならないようにして』とアドバイスを頂いていたので、ありのままの姿を出せるかなと思って頑張りました」と丁寧に言葉を紡ぐ。そんな服部を優しく見守りながら、草なぎは「本当に僕が(樹咲ちゃんに)引っ張られました。演技は経験じゃなく、そのままそこに佇んでいる姿が1番大事だなと思って、僕をゼロに戻してくれた。樹咲ちゃんのおかげで、今までで1番無意識な状態で演技ができました。“エピソードゼロ”草なぎ剛です」と語り、登壇陣の笑いを誘っていた。
続いて、内田監督は撮影時のエピソードを紹介。現場ではスタッフが凪沙派と一果派に分かれていたといい、「例えば凪沙のシーンをカットすると、凪沙派に怒られた」と笑い交じりに振り返る。そして、「僕の現場で、あんなにスタッフの涙を見るのは初めてでした。芝居を見て、皆が泣いているわけですよ。皆の感情移入が半端なくて、劇場みたいでした」と、キャストとスタッフが本作にかける思いの深さを垣間見せた。
「ミッドナイトスワン」は、本日9月10日(午後6時~)にTOHOシネマズ全国64館で「ひと足お先に見せます上映」と題した先行上映を実施。9月25日から、TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。
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