ペドロ・コスタ最新作「ヴィタリナ」予告編 移民女性の波乱の人生を圧倒的映像で描く
2020年7月30日 18:00
「ヴァンダの部屋」(00)から一貫して、移民街フォンタイーニャスを舞台に作品を作り続けているコスタ監督が、カーボ・ベルデからリスボンにやってきたヴィタリナの波乱に満ちた人生を描く。
予告編は、自らの半生を語るヴィタリナのモノローグとともに、現在のヴィタリナの姿、夫や移民たちの生活の跡が刻まれた部屋の様子を絵画的な光と闇で表現した場面が切り取られており、過酷な日々を送った移民たちの歴史が、見る者の目に焼き付けられるような映像に仕上がっている。
ひとり、カーボ・ベルデからリスボンにやってきたヴィタリナ。彼女は出稼ぎに行った夫がいつか自分を呼び寄せてくれると信じて待ち続けていた。しかし、夫は数日前に亡くなり、すでに埋葬されていた。ヴィタリナは亡き夫の痕跡を探すかのように、移民たちが暮らす街にある、夫が住んだ部屋に留まる決意をする。
「ヴィタリナ」は9月、ユーロスペースで全国順次公開。
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