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「東京裁判」4Kデジタルリマスター版、8月1日から戦後75年特別上映

2020年6月2日 12:00

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8月1日からユーロスペースで特別上映
8月1日からユーロスペースで特別上映
(C)講談社2018

[映画.com ニュース]「人間の條件」「切腹」の名匠・小林正樹監督が、戦後日本の進路を決定づけたともいえる極東軍事裁判・通称「東京裁判」の記録を4時間37分にまとめ上げたドキュメンタリー「東京裁判」の4Kデジタルリマスター版が、戦後75年を記念し8月1日から渋谷・ユーロスペースほかで特別上映される。

太平洋戦争敗戦後の1946年(昭和21年)、市ヶ谷の旧陸軍省参謀本部にて開廷された裁判の模様を、アメリカ国防総省によって撮影された50万フィートに及ぶ膨大な記録フィルムをもとに、小林監督が5年の歳月をかけて編集。判決から35年の後の1983年(昭和58年)に公開された日本映画史上に残る、ドキュメンタリーの傑作だ。

本作の再上映にあたり、監督補佐・脚本・デジタルリマスター監修を務めた小笠原清氏が、コメントを寄せている。

小笠原清氏のコメント
「あの大戦も、コロナ戦争も」
令和2年、戦後75年。四分の三世紀を経た。国際軍事裁判によって掘り起こされた第2次大戦前後の政治の混乱と過酷な世相を、古い記録フィルムで集成した映画「東京裁判」が、デジタルリニュアル版で鮮明に蘇った。戦争は紛れも無く人災であることを物語っている。国益、権力闘争、イディオロギー、宗教、貧困、差別…。紛争を超克して平和を目指したはずの国連は、近年エゴむき出しの国際社会の中で身悶えしている。今世界を席巻している天災コロナウィルスは人類共通の敵としても、戦争抑止こそ国際社会の永久命題であろう。

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