日本中を熱狂させた「東映オールスター時代劇」集結! 時代劇専門チャンネルで特集放送
2020年5月29日 06:00
[映画.com ニュース] CS放送局・時代劇専門チャンネルが、新企画「百花繚乱!東映オールスター時代劇」を、6~12月の7カ月間にわたり放送することがわかった。
“東映オールスター時代劇”とは、昭和30年代、時代劇映画黄金期に配給収入ランキング上位を独占し、老若男女問わず日本中を熱狂させた一大ジャンルのこと。片岡千恵蔵、市川右太衛門、中村錦之助、大川橋蔵、東千代之介、大友柳太朗、月形龍之介、北大路欣也といった東映のスターたちが年2回、正月とお盆に、ひとつのスクリーンで一堂に会する。当時の人々にとって、“東映オールスター時代劇”は、まさに「夢の映画」だったのだ。
今回の企画では“東映オールスター時代劇”を毎月1本ずつ放送する。6月は、月形龍之介主演による「水戸黄門」シリーズ第11作にして初のカラー作品「水戸黄門(1957)」(佐々木康監督作)をラインナップ。当時若手スターの筆頭として売り出していた大川橋蔵が格さん、東千代之介が助さん、中村錦之助を重要な役どころ“宇之吉”に据えつつ、片岡千恵蔵・市川右太衛門が脇を固め、オールスター時代劇としての重みをもたせている。
身分を隠し、佐々木助三郎、渥美格之進とともに諸国を漫遊していた水戸黄門。江戸に入った黄門は、越後高田藩の国家老・小栗美作(薄田研二)の行列を、町奉行所が警護していることに不審を抱き、助三郎と格之進に事情を探らせる。6月7日午後7時、6月14日午後3時、6月20日午後10時、6月30日午後1時(午後のスペシャルアワー)に放送される。
7月の作品は、市川右太衛門が主演した究極の任侠時代劇「血斗水滸伝 怒涛の対決」。天保年間に現在の千葉県で実際にあった、笹川繁蔵と飯岡助五郎の抗争を描いた「天保水滸伝」。講談や浪曲などでも知られるこの侠客伝を、繁蔵を市川、助五郎を進藤英太郎が演じ、片岡千恵蔵が“横綱”国定忠治に扮している。オールスター映画屈指のキャストの豪華さはもちろん、1人1人のスターにきっちりと見せ場を作る脚本の見事さ、ラストの敵味方入り乱れての大立ち回りの迫力など、時代劇の魅力が詰め込まれた1作だ。
飯岡助五郎一家と笹川繁蔵一家の争いは一触即発の状況。争いを避け我慢を重ねる繁蔵だったが、助五郎一家のあまりの仕打ちに、ついに決戦を決意した。そこに、繁蔵に身を寄せる病床の浪人・平手造酒(大友柳太朗)や、義理と人情の板挟みに苦しむ助五郎の子分・政吉(中村錦之助)らの運命が重なってゆく。7月5日午後7時、7月12日午後3時、7月24日午後11時(時代劇プレミアム23)、7月29日午後1時(午後のスペシャルアワー)に放送される
8月の作品となっているのは、松田定次監督作「任侠清水港」。9月の「任侠東海道」、10月の「任侠中仙道」、11月の「勢揃い東海道」、12月の「赤穂浪士(1961)」は、時代劇専門チャンネル初放送となる(8月以降のスケジュールは、現在調整中)。