スティーブン・ソダーバーグ監督、「セックスと嘘とビデオテープ」続編の脚本を執筆
2020年5月27日 19:00

[映画.com ニュース] スティーブン・ソダーバーグ監督が、長編初メガホンをとった「セックスと嘘とビデオテープ」(1989)の続編の脚本を執筆したことがわかった。
ソダーバーグ監督はポッドキャスト番組「NightCap Live」に出演し、新型コロナウイルスの感染拡大により自宅で過ごす時間が増えたことで、「脚本執筆に没頭した。こんなに集中して書いたのは1985年の夏以来」と語った。また、デビュー前を振り返り「それまで自分をライターと自覚したことはなかった。この業界に入る手段として脚本を書いたんだ。キーボードの前に座って書くのを止める人はいないから。僕はバトンルージュ(米ルイジアナ)の田舎の住宅地で育った。映画業界にコネなんてまるでなかったし、もし自分で作品を書いて、それを誰かが気づいて読んで製作したいと思ってくれたらと考えたんだ」と明かした。
ニューヨークでロックダウンがスタートしてから執筆に専念したようで、「自分の精神のバランスと正気を保つために脚本を書こうと決めた。書くという作業に立ち返るべきだと思ったんだ。ロックダウンの最初の6~7週間で、3本の脚本を書き上げた。そのうち1本はリライトで、もう1本はオリジナル作品、残りの1本はずっとやりたいと思っていた小説の脚色だ。オリジナル作品は『セックスと嘘とビデオテープ』の続編。しばらくの間あたためてきたアイデアで、あの世界にまた戻る方法を見つけた気がしたんだ。ぜひ撮りたいと思っている」と語った。
ソダーバーグ監督・脚本「セックスと嘘とビデオテープ」は、弁護士の夫との関係がうまくいかず情緒不安定になっている妻アン(アンディ・マクダウェル)が、夫の旧友グレアム(ジェームズ・スペイダー)と親しくなるうち彼の収集していたビデオテープを発見し、そこに記録されていた性的願望を赤裸々に話す女性たちの姿に触発されていくという心理ドラマ。この長編デビュー作で、ソダーバーグ監督はカンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いている。
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