「カメラを止めるな!リモート大作戦!」配信開始! 全世界から300人以上が制作参加
2020年5月1日 18:00
[映画.com ニュース] 「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督とキャストが再結集し、完全リモートで制作した短編映画「カメラを止めるな!リモート大作戦!」が完成し、YouTube(https://youtu.be/HTk2wqBxVfY)でお披露目された。緊急制作発表が行われたのは、4月13日。わずか18日間でのスピード公開となった。
本作の撮影は、キャストやスタッフが一度も会わない“完全リモート”の手法がとられている。ビデオ通話の画面に加え、キャストによるスマートフォンの自撮りによる映像を、上田監督が受け取り、編集を行ったようだ。出演しているのは、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、どんぐり、大沢真一郎、秋山ゆずき、長屋和彰、市原洋、細井学。
物語の舞台は、新型ウイルスの感染拡大で外出自粛を余儀なくされている日本。自宅待機中の映像ディレクター・日暮の元に笹原、古沢の両プロデューサーからビデオ電話がかかってくる。その内容とは「今月中に再現ドラマを1本作って欲しい」という無茶ぶり。「家から出れないこの状況で撮影は出来ませんよ」と渋る日暮に、笹原プロデューサーは「スタッフキャスト全員、自宅から一歩も出ず、一度も会わず、完全リモートで作ります」と答える。かくして“完全リモート”での映像制作が始まった。
「応募者全員採用!」と銘打ち、エンドロールダンスをSNSで一般募集。子どもから年配者まで幅広い層から応募があり、日本のみならず、韓国、カナダ、カンボジアからも素材が届き、305人が出演している。また、同じくSNSで一般募集した「こちょこちょされて大笑いする映像」も20人以上の映像が採用されており、本編で使用されている。完成に伴い、上田監督と主演の濱津がコメントを発表している。
上田監督「1カ月前『今、自分にできることはなんだろう?』と考え、本作の緊急制作を決めました。とにかく気分が明るくなる愉快痛快な楽しい映画を! と作ったつもりなんですが…自分自身、編集をしながら涙が止まらなくなってしまった場面が2箇所ありました。いつの間にか本作は自分の想像を遥かに超えたものになっていました。半分は誰かの娯楽のために。半分は自分を救うために。この作品を創ったんだと思います。『今』しか創れないものが出来ました。ぜひ『今』観て下さい。この作品が誰かの気分を少しでも明るくすることが出来ますように」
濱津「一足お先にちょろりと拝見させて頂きました。完全リモート、完全自撮りならではの粗さもまた、面白味の一つになっていたり。取り敢えず、何も考えずにただただ笑ってくれたらと思います」
なお「カメラを止めるな!リモート大作戦!」の未公開映像、上田監督とキャストからのメッセージ動画は、クラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」(https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid)の特典として提供される。