フィオナ・アップル、コカインをやめたきっかけはタランティーノ&ポール・トーマス・アンダーソンと告白
2020年3月25日 11:00
[映画.com ニュース] 新アルバム「Fetch the Bolt Cutters」をリリース予定の歌手フィオナ・アップルが、米ニューヨーカー誌で批評家エミリー・ナスバウムのインタビューに答えた。
アップルは、1997年にちょうど「ブギーナイツ」でブレイクしたポール・トーマス・アンダーソン監督と出会い、約3年交際した。当時ふたりは気晴らし程度にコカインやエクスタシーを楽しんでいたが、一緒にクエンティン・タランティーノ監督の自宅を訪れた「ある耐えがたい夜」をきっかけに、アップルはコカインをやめたという。
アンダーソン監督のことを「冷たく批判的で、軽蔑的」と評したアップル。タランティーノ監督とアンダーソン監督の自慢合戦を聞いてうんざりしたようで、「依存症の人はみんな、コカインをやっている最中のクエンティン・タランティーノとポール・トーマス・アンダーソンと一緒にプライベートシアターに閉じ込められたらいい。そうすればもう2度とドラッグなんてやりたくなくなるから」と、ジョーク混じりに語った。
気性の激しいアンダーソン監督との恋愛は「苦しくて嵐のようだった」とのこと。1998年のアカデミー賞授賞式後、「ブギーナイツ」で脚本賞にノミネートされていたアンダーソン監督は受賞を逃し、部屋で椅子を投げ飛ばしたそうだ。ちなみに、このときは「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」のマット・デイモン&ベン・アフレックが脚本賞を受賞した。ほかにもアップルは、運転中に激怒したアンダーソン監督から車外に突き飛ばされたことや、パーティでは感じ良く振る舞いながらアップルの耳元で彼女を侮辱する言葉をささやいたというアンダーソン監督のエピソードを明かした。
アップルの8年ぶりの新アルバム「Fetch the Bolt Cutters」のタイトルは、ジリアン・アンダーソン主演ドラマ「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」に由来している。アンダーソン演じる性犯罪捜査官が、監禁された少女を救うため「ボルトカッターを持ってきて」というセリフを引用したもので、アルバムは#MeTooムーブメントにもインスパイアされているという。すでに完成していて、リリース日はまもなく発表される。
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