Netflix、新型コロナによる失業者支援のため1億ドルの救済基金を設立

2020年3月24日 11:00

米ストリーミング大手のNetflix
米ストリーミング大手のNetflix

[映画.com ニュース]新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大によりエンタテインメント業界に携わる多くの人々が失業に追い込まれている事態を受け、米ストリーミング大手のNetflixが救済に乗り出した。米バラエティが報じている。

Netflixのテッド・サランドスCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)は3月20日(現地時間)、新型コロナウィルスの余波で突然職を失ったキャストやスタッフを支援するため、1億ドル(約111億円)の救済基金を設立すると発表した。

サランドス氏は声明で、「COVID-19危機によって、エンタテインメント業界を含む様々な産業が壊滅的な打撃を受けています。世界中でテレビ番組や映画の製作が中断もしくは中止を余儀なくされたことで、何十万人ものスタッフやキャストが職を失いました。その多くは、電気技師や大道具方、運転手といった、作品ベースの時間給で働く人たちです。エンタテインメント・コミュニティは、好況時に我が社を支えてくれました。この困難な時を乗り越えられるよう、今度は我々が救済の手を差し伸べる番です」と述べた。

同紙によれば、新型コロナウィルスの感染拡大に伴いあらゆるプロジェクトの製作が全面停止状態となったことで、現在までに12万人を超える業界スタッフが職を失ったという。この危機的な状況に際し、IATSE(国際舞台演劇・映画従業者同盟)やSAG-AFTRA(全米映画俳優組合)などの労働組合は、連邦政府や地方自治体に救済措置を求めているが、今のところ具体的な支援は得られていない。

サランドス氏はこうした現状を踏まえ、Netflixが制作の拠点を置く各国の失業者に支援金を提供する独立機関および非営利団体に、別途1500万ドル(約17億円)を寄付すると表明。米国内ではSAG-AFTRAのCOVID-19災害基金、MPTF(映画・テレビ基金)、AFA(アメリカ俳優基金)緊急支援に各100万ドルが、カナダではAFCとFoundation des Artistesに合わせて100万ドルが寄付されるほか、欧州や南米、アジア地域においても、同様の業界関連諸団体と連携して救援活動の強化に努めているとのことだ。

サランドス氏は、「未曾有の危機に立ち向かうには、一致団結するのみ。Netflixが業界で最も大きな被害を受けた人々を少しでも手助けできれば……」と締めくくった。

(映画.com速報)

関連ニュース