カンヌ中止報道を映画祭が否定
2020年3月17日 11:00
[映画.com ニュース]新型コロナウィルスの影響により、5月12日(現地時間)から開催予定の今年のカンヌ国際映画祭が中止されるとの報道を映画祭側が否定したと、米ハリウッド・レポーターが報じている。
先週、仏ル・ポワン紙は匿名の映画祭委員のインタビューを掲載。匿名の委員は、新型コロナウィルスの脅威とその対策のために、映画祭の実現は「不可能ではないが、非常に厳しい」とコメントしている。
フランス政府は閉鎖空間でイベントを行う場合の人数制限を段階的に下げており、現在実施が許可されるのは100人以下のイベントのみだ。さらに、イタリアやスペイン、ドイツは新型ウィルス対策として移動制限を行っており、アメリカもヨーロッパからの入国を禁止するなど、外国の映画作家や俳優、記者にとって映画祭への出席が難しい状況になっている。
ル・ポワンは、「(入国禁止対象である)中国や韓国、イラン、イタリアの映画は選べませんし、その他50カ国程度に関しても、俳優や監督が渡航できないと分かっているので、選ぶことができません」「2000人を集めた映画館(カンヌ映画祭最大の上映会場は約2300席)で上映することは許されませんし、軽い警告でも映画祭出席者を不安にさせてしまうはずです」さらに、「15日ものあいだ、群衆のなか、自身の健康を管理できない状態で過ごすとは想像できません」と今年の審査委員長に任命されたスパイク・リー監督が辞退する可能性も指摘している。
この報道に対し、映画祭は「煽情的な見出しですが、映画祭に関して新たな動きはありません」とコメントを発表、「5月12日から23日まで行われるイベントに関しては、カンヌ市およびCNC(フランス国立映画センター)と密接に連絡を取りながら、変わりつつある国内と国外の状況を徹底的に調査しています。4月中旬の然るべきときに、必要な決断を下します」中止を否定した。
なお、カンヌ映画祭は4月16日(現地時間)に公式ラインナップを発表するとしている。映画祭が中止となれば、73年の歴史で初となる。
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