完璧な女性が犯した義息への“禁断の誘惑” 北欧映画「罪と女王」5月公開
2020年3月13日 10:00

[映画.com ニュース] サンダンス映画祭(2019)の観客賞を受賞した「Queen Of Hearts(英題)」が、「罪と女王」の邦題で、5月8日から劇場公開されることが決定。あわせて、本ビジュアルと予告編がお披露目された。
本作は、2月に開催された「トーキョーノーザンライツフェスティバル2020」で「クイーン・オブ・ハーツ」のタイトルで特別上映された作品。サンダンス映画祭での受賞を皮切りに、アカデミー賞デンマーク代表作品となるだけでなく、デンマーク・アカデミー賞(ロバート賞)の作品賞を含む主要9部門で受賞。北欧最大の映画賞・ヨーテボリ国際映画祭では、最優秀ノルディック賞、観客賞、最優秀俳優賞の3冠、北欧5カ国から選出されるノルディック映画賞でもグランプリに輝いている。
メイ・エル・トーキー監督が着目したのは「男性の権力者(王)から若い女性への性的虐待への非難は明快だが、女性権力者(女王)と若い男性の関係となると判断がグレーゾーンになる」というもの。ベルリン映画祭最優秀女優賞を獲得している名女優トリーヌ・ディルホムが“モンスター”へと変貌する知的な女性という難役に挑み、新星グスタフ・リンが大人の嘘を受け入れられない真っ直ぐな少年を演じている。

児童保護を専門とする弁護士のアンネは、優しい医者の夫と幼い双子の娘たちと完璧な家庭を築いていた。そんなある日、夫と前妻との息子である17歳のグスタフが問題を起こし退学になったため、スウェーデンからデンマークに引き取ることに。グスタフは衝動的な暴力性があり家族に馴染もうとしなかったが、アンネは彼を正しい方向へ導こうと努めていた。ところが、グスタフと少しずつ距離を縮めていくうちに、親密さが行き過ぎてしまい、アンネは彼と性的関係を持ってしまう。やがて、それが大切な家庭とキャリアを脅かし始めた時、彼女は残酷な選択をする。
本ビジュアルは、アンネとグスタフが抱き合う光景に加え、「女は、守るために、残酷になる――」というコピーが添えられたもの。予告編では、アンネが“禁断の関係”にのめり込む姿が映し出された後、その事実が暴露されかかった時に取った驚きの行動が示唆されている。
「罪と女王」は、5月8日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、同29日から大阪のシネ・リーブル梅田ほか全国で順次公開。R15+指定。
(C)2019 Nordisk Film Production A/S. All rights reserved.
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