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ルッキズムや性差別と闘う女性をアイロニーとユーモアで描く「ペトルーニャに祝福を」予告編

2020年2月26日 13:00

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「ペトルーニャに祝福を」ポスター
「ペトルーニャに祝福を」ポスター
(C)Pyramide International

[映画.com ニュース] 2019年ベルリン国際映画祭においてエキュメニカル審査員賞、ギルド映画賞のダブル受賞を受賞した「ペトルーニャに祝福を」の公開が4月25日に決定。このほど予告編とポスタービジュアルがお披露目された。

北マケドニアのテオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督の最新作。同国の小さな街、シュティプで、主人公のペトルーニャが女人禁制の伝統儀式での騒動に巻き込まれる。保守的なバルカン地域を舞台に、ペトルーニャの闘いをアイロニーとユーモアで鋭く描き出す。

32歳のペトルーニャは、美人でもなく、体型は太め、恋人もいない。大学で学んだのに仕事はウィトレスのバイトだけ。主義を曲げて臨んだ面接でもセクハラに遭った上に不採用となった彼女は、帰り道に地元の伝統儀式に遭遇する。それは、司祭が川に投げ入れた十字架を男たちが追いかけ、手に入れた者には幸せが訪れると言われるもの。ペトルーニャは思わず川に飛び込み“幸せの十字架”を手に入れる。しかし男たちは「女が取るのは禁止だ!」と男たちから猛反発を受け、さらには教会や警察を巻き込んでの大騒動に発展する。

十字架を川に投げ入れる伝統儀式「神現祭」は、東ヨーロッパの東方正教を信仰する国々で毎年1月19日に行われている。2014年に北マケドニアのシュティプで十字架を掴み取った女性の実話を基に、ミテフスカ監督が本作を完成させた。

今回の予告編では、男しか手に入れることを許されていない幸せの十字架を偶然手にしたペトルーニャが、メディアに騒がれ、母親からは「罰当たり」と責められ、果ては十字架を返すよう求められ警察にまで連行されるまでを切り取った。「私は女よ、バカじゃない」「幸せになる権利はない?」と訴えるペトルーニャの闘いの行方が気になる仕上がりだ。

ペトルーニャに祝福を」は4月25日から岩波ホールほかで公開。

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