三池崇史監督、タイトルの「初恋」に込めた思いは「勘違いして客が来てくれる」!?
2020年2月26日 10:00
2人は2008年のテレビ東京「ケータイ捜査官7」以来となるタッグ。三池監督は「時間は怖い。自分は鏡を見ると年をとったなと思うが、窪田くんはこの10年で随分出世した。神様は冷たいと思った」と自虐。一方の窪田も、「サングラスの色も柔らかくなり、昔のキリッとした鋭利なものが丸くなって、しゃべりやすくなった」と冗談めかした。
余命を宣告されたボクサーが、1人の少女を救ったことで裏社会の抗争に巻き込まれていくバイオレンスタッチのラブストーリー。窪田は、「アクションは皆で体を張って、夜行性のように夜だけ働いていたのを覚えている。大変だったからこそ、いい思い出になった」と振り返った。
車がビルの階上からダイブするカーアクションではアニメが使われているが、三池監督は「正直に言うと、今の日本映画は毒にも薬にもならない安心して見られるものばかりで撮影所のリスクを下げている。スタントマンも夢を持てる環境ではなくなり、腕のいい人は高齢になったため、あの高さから飛び下りると腰にかなりの負担がくるんです」とニヤリ。その上で、「脚本はチャレンジしてできないことを書いて、乗り越えるための方法を探っている。それを削ろうとすることへの反抗でもある」と言ってのけた。
さらに、タイトルと「さらば、バイオレンス」というコピーについては「勘違いしてお客さんが見に来てくれるかなと」とよこしまな期待も。数多くのジャンルを手掛けていることに対しての質問には、「多くの監督は得意なジャンルがあって、普遍的なテーマと格闘しているが、自分はいろいろなジャンルで登場人物をつくり上げている。苦悩して幸せを求めているという点では皆同じだなと改めて感じている」と持論を展開した。
ボクサーの体をつくるため、撮影の1カ月前からほぼ毎日ジム通いをしたという窪田は「ひたすら打ち込みとなわ跳び。あとはたくさん肉を食べて、見た目を良くしました。一番準備したのが僕なのは間違いない」と豪語。だが、オーディションで3000人からヒロインに抜てきされた小西桜子との共演には、「10年やってきても未熟だが、技術で芝居の答えを出そうとしているところがある。監督の演出に純粋に応えていて、心を洗われる感覚だった。10年後に、超えられないようにしなきゃ」と気を引き締めていた。
「初恋」は、2月28日から全国で公開される。
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