夏帆、妻夫木聡らからバラの花束に感慨「30代に向けてのターニングポイントに」
2020年2月22日 18:22

[映画.com ニュース] 直木賞作家・島本理生氏の恋愛小説を映画化した「Red」の公開記念舞台挨拶が2月22日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われ、出演の夏帆、妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗と三島有紀子監督が登壇した。
恵まれた生活を送る主婦が、10年ぶりに元恋人と再会したことによって自らの人生を見つめ直す物語。夫、元恋人とその同僚の間で揺れ動く塔子を演じた夏帆は、「三島監督から今までに見たことのない顔が見たいと言われ、どうすればいいかずっと悩んでいた。できる範囲での芝居ではダメだとずっと葛藤していましたが、それだけ役に没頭できる幸せな時間でした」と感慨深げに振り返った。

3人の男性に対する人気を観客の拍手で確かめたところ、それぞれが同じような微妙な反応。夏帆は、「鞍田(妻夫木)に魅かれる気持ちは分かる。せつな的だからこそ魅力的。小鷹(柄本)は自分を繕わず等身大でいられそう。真(間宮)はすごくいい夫で安心感がある」と講評した。
これを三島監督が補足。「鞍田は業は深いけれど純粋で、一時でも深く愛せたら幸せ。小鷹は客観的でのめり込まないから、一生男友達でいたい人。真は経済的なものの見方が長けていて社会を見ている、一番仕事をしたい人」と解説した。

鞍田役の妻夫木も、「監督と2人の関係性の話をしていて、宿命という言葉が腑(ふ)に落ちた」と納得の表情。だが、「心地良かったけれど、できれば行きたくはない世界ですね」と苦笑した。
そして、夏帆に対し男性陣と三島監督が「あなたに会えて良かった」が花言葉の5本のバラの花束をサプライズでプレゼント。それぞれが“告白タイム”のようになり会場から笑いが起こったが、妻夫木は「弱さを出せる人こそ強いと思う。それを包み隠さず出して、目の前の役と向き合った覚悟が素敵でした」と賛辞を送った。

夏帆は照れることしきりだったが、「まだ消化しきれていないけれど、皆さんはもちろん、20代後半でこの作品と出合えたことが良かった。30代に向けてのターニングポイントになると思う」と笑顔。三島監督も、「夏帆ちゃんには、いい思いをしてもらいたかった」とねぎらいつつ、「後悔すると分かっていても、しなければいけない決断がある。それを感じて、豊かな人生を進んでもらいたい」と観客に訴えた。

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