ツァイ・ミンリャン監督が自作の詩句を歌い上げる 5年ぶりの新作「あなたの顔」予告完成
2020年2月17日 21:00

[映画.com ニュース]ツァイ・ミンリャン監督による新作ドキュメンタリー「あなたの顔」のポスタービジュアルと予告編が、このほどお披露目された。
第70回ベネチア国際映画祭審査員特別大賞を受賞した長編第10作「郊遊 ピクニック」で商業映画からの引退を公言したツァイ監督。5年ぶりに発表した本作は、台湾に暮らす市井の人々と、俳優、監督のリー・カンションが出演するドキュメンタリーだ。第75回ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映され、台北電影節で最優秀ドキュメンタリー賞と監督賞、音楽賞を、金馬奨で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞している。
カメラの前で自由に話し、動く登場人物の顔を、クロースアップと洗練されたライティングによって細部まで映し出す――目や口元、そしてそれぞれに刻まれた皺が、人々の生きてきた時間を象徴するような作品となっている。また、長編第2作「愛情萬歳」以降、既成楽曲のみを使用してきたツァイ監督にとって、24年ぶりとなるオリジナル劇伴を坂本龍一が担当している。
ポスタービジュアルは、暗闇に浮かび上がる13人の“顔”をとらえたもの。一方、予告編では、ツァイ監督が本作のために書き下ろした楽曲「有一點光」をバックに、語り手のうち10人が登場。台北で“顔”を探していた際に頭に浮かんだという詩句を、ツァイ監督自ら歌い上げている。
「あなたの顔」は、4月からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に、11作目の長編劇映画「日子(原題)」が選出され、改めて世界における注目度の高さを示したツァイ監督。自ら歌い上げた詩句について、以下のコメントを残している。
それを書き留めたのが、こちらです。
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