古老の映画人たちが“映画館復活”にまい進! ベルリン2冠のドキュメンタリー、予告完成
2020年2月4日 10:00

[映画.com ニュース] 第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門のドキュメンタリー賞、観客賞の2冠に輝いた「ようこそ、革命シネマへ」の日本版予告編と場面写真が、このほどお披露目された。軍事独裁政権下、映画館が失われてから30年――、“一夜限りの映画館復活”に古老の映画人たちが情熱を注ぐさまをとらえている。
作品の舞台となるのは、アフリカの北に位置するスーダン。1956年の独立後、海外で映画を学んだイブラヒム、スレイマン、エルタイブ、マナルは、母国に映画文化を根づかせようと、89年に「スーダン・フィルム・グループ」を設立した。だが、同年に軍事独裁政権が誕生すると言論の自由は奪われ、映画は発禁処分に。4人は、政治犯として拘禁され、国外への亡命を余儀なくされてしまった。その後、ダルフール紛争、南スーダンの分離独立が続き、スーダンの映画産業は崩壊し、かつての映画館は廃れてしまっていた。
還暦を過ぎたイブラヒムらは、25年以上もの時を経て、母国スーダンで再会。「映画を再びスーダンの人々のもとに取り戻したい」というスローガンのもと、映画館を一夜限り復活させるために行動を開始する。映画への愛にあふれ、苛酷な人生を経験した4人は、様々な障壁にぶつかっても臆することなく、夢に向かって力を合わせていく。映画人たちの目線を通して、国民が失ったもの、愛する国の美しさ、独裁政権下の生活と恐怖が浮き彫りになっていく。
予告編は、64年のスーダン映画「Hunting Party(原題)」の映像に続き「映画は、突然死んだ」というセリフからスタート。その後、舞台は現代のスーダンへと変わり、イブラヒムらが映画館を清掃したり、若者たちに上映作品の希望を聞き込みするなど、“映画館の復活”にまい進する様子が映し出される。さまざまな苦難がありながらも、「俺らは嵐を生き抜いてきた」「時には失敗もいいものだ。そこから希望が育つから」と前向きな姿勢を見せる姿が胸を打つ。
「ようこそ、革命シネマへ」は、3月下旬に東京・渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。
(C)AGAT Films & Cie – Sudanese Film Group - MADE IN GERMANY Filmproduktion - GOI-GOI Productions - Video de Poche – Doha Film Institute - 2019
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