B・スプリングスティーンの音楽で人生が変わった移民少年の成長譚「カセットテープ・ダイアリーズ」公開
2020年2月4日 17:00
[映画.com ニュース]「ベッカムに恋して」のグリンダ・チャーダが監督、パキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら成長していく姿を描く、「Blinded by the light(原題)」が「カセットテープ・ダイアリーズ」の邦題で、4月17日公開される。
英国ガーディアン紙で定評のあるジャーナリスト、サルフラズ・マンズールの回顧録「Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’ Roll(原題)」を元に描いた青春音楽ドラマ。当時のサッチャー政権の影響からなる移民排斥運動といったイギリス国内の問題が、軽やかなストーリーの中に緻密に盛り込まれている。偏見や父親との確執がある中、友情、恋愛、そして将来の夢へと懸命に前へ進もうとするティーンの心情を爽やかに映し出し、2019年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、観客と評論家からも大絶賛された。
1987年、イギリスの町ルートンで暮らすパキスタン系の高校生ジャベド。音楽と詩を書くことが好きな彼は、閉鎖的な街の中で受ける人種差別や、保守的な親に価値観を押し付けられる鬱屈とした生活から抜け出したくてたまらない。だがそんなある日、そのモヤモヤをすべてぶっ飛ばしてくれる、ブルース・スプリングスティーンの音楽と衝撃的に出合い、人生が変わり始める。
この度公開された場面写真では、主人公のジャベド(ビベイク・カルラ)がガールフレンドのイライザ(ネル・ウィリアムズ)とウォークマンを聞くツーショットや、部屋一面に貼られたスプリングスティーンのポスターを背に詩を書く姿、彼の音楽と出会った時の衝撃を、嵐のアーカイブ映像と共に歌詞を建物に映し出し表現したシーンなどが切り取られている。また、「1917 命をかけた伝令」や「ゲーム・オブ・スローンズ」への出演で注目を集めるディーン=チャールズ・チャップマンもジャベドの幼なじみマット役で出演しており、80年代の若者ファッションに身を包む姿も切り取られている。
「カセットテープ・ダイアリーズ」は、4月17日TOHOからシネマズ シャンテ他全国公開。